役に立たない機械

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 昨夜ある深夜TV番組で「役に立たない機械」が取り上げられると知り、録画予約をして朝一で見てみました。某大学の理工学部では一年生に対して「役に立たない機械を作りなさい」という課題が出されるとのことで、番組では学生たちが作ったその「役に立たない機械」ーーまったく何の役にも立たないものから役に立ちそうなもの、題名を限定さえしなければ何かの役に立ちそうなものまでーーが次々と紹介され、朝っぱらから笑わせてもらいました。
学生たちは、「役に立たない」+「機械」という課題を掘り下げて行く中で、機械とはどのように定義されるのか、役立つとはどういう事かを深く考えたのではないでしょうか。
 さて、私がこの番組のタイトルに興味を引かれたのはブルーノ・ムナーリ(1907-1998)の「役に立たない機械(macchina inutile)」を連想したからです。ムナーリはイタリアの美術家・デザイナー・評論家…で、活動の初期に於いて未来派に参加していました。彼の"macchina inutile"は1930年代の作品。様々なタイプのものがあるらしいのですが私が知っていたのは「たがいに細い糸で結びつけられた幾何学的な形状の薄い板が天井から吊るされ、空気の流れを受けて動きつつ、かつお互いに触れ合わない」というもの。今で言うモビール。原初的なキネティックアートの一つです。

続きは本家blogにて…