中国杭州でAPEC中小企業サミット開催

5年前、大阪府の中小企業支援センターの担当マネージャーとして初めて担当した創業者に、久々にお会いした。日本製品の海外専用ネットショッピングサイト を運営する青年企業家である。創業当時の苦労話や近況を話すうちに、ちょっと見せたいものがあると、自身のノートパソコンを持ち出してきた。
見せてくれたのは・・・

先週9月11日、12日と中国杭州で開催されたAPEC中小企業サミットの様子。(サミットは中国語では「峰会」というらしい。)この 会合に、彼は、中国のBtoBオンラインマーケット等を運営する巨人企業アリババグループの創業者、ジャック・マー(馬)氏から、アジアのEコマースの トップ30人として選ばれ来賓として招待されたらしい。苦しい創業期を知る私としても、こんな嬉しいことはない。
当日の会場の写真を見せてもらううちに、思わず私は、「これが中国!」と口にしていた。5000人もの満員の会場で熱心に繰り広げられる会議、米国と生中継でのクリントン元大統領のスピーチ。そこに、日本人はほとんど見当たらない。
世界経済が、米中を中心にどんどん進化していて、日本が取り残される様子が、彼の素人写真(失礼!)からもひしひしと伝わってくる。
もうひとつの圧巻は、サミットにタイミングを合わせて開催された、アリババグループの創業10周年のイベントの様子。創業10年で従業員数18000人の 巨大グループとなったが、この18000人を大阪の長居競技場のようなスタジアムに全員招待し、北京オリンピックの開会式さながらのアトラクションが繰り 広げられたらしい。
創業者の馬さんと名刺交換した、(英語で)会話できた・・と、帰国してからも、まだ、興奮が続いているかのような、彼の話に引きこまれながら、成長期の産業の息吹を私自身も共感させていただいたような気がした。
それにしても、日本人の参加も少ないが、国内での報道もほとんどない。日本語で検索すると、新華通信ネットジャパンの記事(http://203.192.6.79/200908/aaa405114419_3.htm)が見つかったくらいだ。