8月31日の数字:308:119

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日本はどう変わるのでしょうか。
民主党が本気で霞ヶ関を変えるとき、何が起こるのでしょうか?
やはり今日は、この数字。ほぼ「マスコミの予想通り」の結果となった今回の衆議院選挙。筆者が属する京都一区でも、これまで鉄壁といわれた伊吹文明氏が民主党の新人に敗れた(比例代表で復活当選している)。

一ヶ月半ほど前に地元自民党市議の応援会があった。付き合いで参加したその会合に伊吹氏も来ていた。そして市議の応援会だったにも関わらず、スピーチに立ったお偉いさん全員が声を揃えて訴えていたのが「伊吹さんをよろしく」コールだった。

政党の情勢分析力がどれぐらい精緻なレベルにあるのかは知らない。しかし伊吹陣営の危機感は相当に高かったことは想像に難くない。そして選挙は、その危機感を見事に裏付ける結果となった。

あえて納得いかない点を一つあげるなら、なぜこうまでも「マスコミの予想」が当たるのか。これについては当たったのか、それとも当たるように誘導したのかという勘ぐりがないでもない。あるいはあまりに民主が圧勝しそうな状況に対して危機感を覚えたマスコミが、自民への反動バネを効かそうとした、そんなうがった分析もある。

ともあれ、今回の選挙と前回の郵政選挙をあわせて思うのは「ぶっ壊す」快感を覚えた人が増えたんじゃないかと言うこと。今後の政局がどうなるのかは、まだわからない。しかし、自民党がある意味でほぼぶっ壊れてしまったことは間違いないだろう。

前回の郵政選挙では「郵政及び古い自民党をぶっ壊せ」という声にみんなが反応した。その反応は、ほとんど雪山での雪崩のようといってよい怒濤の勢いだった。そして今回は「死に損ないの自民党を完全にぶっ壊せ」というシュプレヒコールを受けて、同じような雪崩が起こった。

では、次に何が起こるのだろうか。今度、ぶっ壊すターゲットとして狙われるのは何だろうか。何かをぶっ壊す行為には、人を引きつける魔力がある。特に今のように社会全体がある閉塞状況にあるときには。

ただ、ぶっ壊すだけで、次の建設や創造がなければ、後に残るのは荒廃だけだ。郵政民営化の日本あるいは自民党がそうなったように。くれぐれも民主党がぶっ壊すだけに終わらないこと祈りたい。