7月27日の数字:2兆円市場誕生

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総額2兆円にものぼる、まったく新しい市場が生まれる。
しかも、極端な話、このマーケットには誰でも参入できるのだ。
LED照明のマーケットが今後、爆発的にふくらみそうだ。「6月に家庭用LED照明への参入を発表したシャープは、12年度のLED照明の世界市場は照明全体の2割強に当たる2兆3400億円に達すると予測している(日本経済新聞2009年7月19日付朝刊1面)」

望外なマーケットが新たに生まれることになる。しかも、このマーケットには可能性がある。LEDは従来の照明マーケットの中での単なる製品交代にはとどまらないのだ。なぜならLED照明は、LEDさえ手に入れば(秋葉原に行けばすぐに手に入るらしい)誰でも作れるから。

これが何を意味するのか。照明マーケットのプレイヤーが大きく変わる可能性がある。すでに岡村製作所とロームが組んでオフィス用照明機器の販売に乗り出すことが決まった。「光らせるだけなら、回路をつなげばすぐに出来ますよ(日経産業新聞2009年7月17日付22面)」というぐらい簡単なのがLED照明である。

今後、住宅メーカーやゼネコンが建物を照明ぐるみで提案してくるだろう。大和ハウスも「まず京セラと組んでホテルやコンビニエンスストア向けのLED照明システム事業を開始(日経産業新聞・前掲紙)」すると表明している。

異業種プレイヤーがどんどん参入してくる。逆にいえばLEDマーケットにはそれだけの参入余地があるということ。そして、その市場規模は3年後に2兆円にまで膨らむ。

さらにLEDの次には有機ELが控えている。すでにレッドオーシャンの様相を見せ始めているLEDよりも、むしろ今から狙うのならLEDに続く次世代照明といわれる有機ELの方が有望なのかもしれない。こちらも参入障壁は極めて低い。

いずれにしても、今後は家庭とオフィスの省エネが大きなビジネスチャンスになる。カギは照明、空調、給湯だ。