金剛山・千早城跡へ

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5月1日、かねてからの念願であった千早赤坂村を訪れ、金剛山登山と千早城跡等の見学を家内と共に楽しんだ。南海電鉄のガイド案内には一般向けと家族向けの二つのルートがあったが、先ず最初は楽な方ということで家族向けルートを選ぶ。

南海線河内長野駅からバスで40分、徒歩10分のところで金剛山ロープウエイに乗る。乗車時間6分で山上へ。大阪湾の眺望が素晴らしい。そこから約1.5KM緩やかな山道を歩く。途中、ブナ林の壮大な眺め等を楽しむ。約50分で国見城跡へ到着。そこには先に到着した多くの登山者がいた。若い人、年配の人様々だ。夫婦、男性だけのグループ、女性だけのグループなど色んな人たちがいた。

ここは金剛山の山頂で標高1125M、奈良県御所市と大阪府千早赤坂村との境界にある。「国見」という名前は、摂津・河内・和泉の3国を眺められるという意味で付けられた名前らしい。山上には5月始めが見ごろという金剛桜の木があり、二分咲きの状態であった。この桜は日光東照宮にもあると誰かが言っているのが聴こえた。

Simg下山は、国見城跡から千早赤坂城跡まで2.2KM、そこから金剛登山口バス乗り場まで0.7KM.で、殆どのルートが階段となっているので、山登りには不慣れな我々には辛い道のりであった。何人もの人に追い抜かれる。しかし、神々しい森の雰囲気や小鳥のさえずり(鶯など)、すみれ等の高山植物を楽しみながら念願の千早赤坂城跡に到着。南北朝の武将・楠正成が築いた千早城に思いを馳せる。城自体はないがその後に千早城址の碑が立っている。若いカップルに出会う。日本の名城100選を訪れることを趣味にしているそうだ。

楠正成については土橋治重氏「大儀に生きた武将の実像 楠正成」等の小説を読んだことがあり、かすかに覚えている物語の情景を思い浮かべる。帰途、バスで駅へ向う途中に観心寺というお寺があった。あとで調べると、この寺は正成の菩提寺で、少年期を過ごした記録が残っているそうだ。

 ところで今回の金剛山登山?(ハイキングといった方が正しい)で、幾人かの登山者とお話しする機会があった。登山する人は良い人ばかりの様だ。金剛山は初めてだったので行き先を確かめるために道を聞いたことがきっかけだ。皆さんいずれも金剛山登山のベテランであった。最初に道を尋ねた男性は700回、次に道を尋ねた女性は900回、最後の男性は1000回、金剛山に登ったという。もともとは健康のために始めたが、登っている内に楽しみになり、やめられなくなったという。仲間も出来競い合うことでますます刺激を受け元気に登っておられる。Simg_2962_2

金剛山の登山者数は富士山と争うほどであるらしい。健康登山、回数登山の山として有名だ。金剛山練成会というものがあり(立派なホームページもある)、入会するとスタンプ帖をくれ、登山毎に捺印してくれる。また、登山回数100回、1000回・・・と表彰制度がある。最高1万回という人もいるということで驚きだ。これだと毎日登山しても25年以上を要する。

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 「千早城址」
その昔、
南朝側の武将楠正成が
急峻な地形を利用した城で
戦った場所

 

  

 

 

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 金剛山練成会
登山回数捺印所