日本バイオ炭普及会設立総会

 炭及びその副産物の利用開発を図るとともに、 得られた知識や技術を広く国内外に普及し、生物資源の生産と環境の保全並びに地球温暖化の抑制に資する事を目的に「日本バイオ炭普及会」が設立されました。  4月4日(土)雨の中、大阪工業大学の多目的ホールで午後2時から行われた
日本バイオ炭普及会」の設立総会に出席しました。

 大阪工業大学客員教授で農学博士の小川 眞 先生を会長に、木質炭化学会
炭やきの会のメンバーも加わり、 産官学で個人会員140法人会員30合計170
会員の会が発足しました。

          
        













設立総会で、あいさつをする小川 眞 先生 。

 何億年もの時間をかけて、植物や動物の遺体が堆積してしてできた化石燃料を、
我々はわずか300年程で使い尽くそうとしています。
 太古の地球は、植物が光合成でためた炭素や他の生物が蓄えた炭素をそのまま
地中に埋め込む事で、大気組成を調節し、多様な生物を繁栄させてきたといえます。

 化石燃料の使用は、二酸化炭素を排出し大気組成のバランスに影響し、地球温
暖化をもたらす一つの原因になっていると言われています。

 すでに排出された二酸化炭素を吸収するのは、 唯一陸域と水域の緑色植物しか
ありません。
 それら二酸化炭素を吸収した樹木を、我々は、木材資源として伐採し利用します。 
利用した後、不用になった木材資源を「炭」にして活用する。 山間地で間伐した材
木を、放置しないで「炭」にして利用する。 
 放置竹林を整備して竹材を「炭」にして活用する。 ちなみに間伐材等を放置して
腐朽すると植物は、微生物の働きで再び二酸化炭素と水に戻ります。 「炭」にする
事は、炭素を固定することになります。
 「炭」にして、農業用lの土壌改良剤や堆肥の発酵促進剤、又建築時の埋炭に床下
調室炭として利用します。

 「日本バイオ炭普及会」は、日常生活の中での炭の利用をはじめ、農業用の利用や、
畜産用の利用等の用途開発と研究を進めて、バイオ炭(木炭、竹炭、その他炭)の普
及を図り、地球環境の保全に寄与しようと考えています。

 「炭焼き達人」は、そのような「新しい炭文化」を広めていきたいと思っています。


  自然流炭焼き窯「炭焼き達人
 株式会社テサキ製作所
 代表取締役 手 崎 貴 之