開発事例1(前編)

前回、「開発という作業」という投稿でご紹介した流れを、実際の開発事例で振り返ってみたいと思います。
具体的な例を見ることで、開発する側とやり取りする際の参考にしていただければ幸いです。

今回ご紹介する事例のお客様は、以前ホームページの開設をご紹介した平安高周波工業株式会社様です。
・業種:金属加工業(高周波焼入れ加工)
・開発範囲:受注管理/工程管理/図面管理/請求・領収書発行

今回はその前編。オファー~ヒアリング、仕様の決定までを投稿します。

オファー
私もお世話になっている税理士さんから、「顧問先で請求書発行専用のコンピュータがリース切れになるので困ってるらしいんやけど、ちょっと相談に乗ったってくれへん?」というものでした。
その段階では、それ以上の情報もなかったので、下図のようなものを作ればいいのかな?程度のイメージでした。
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ヒアリング1
実際に伺ってお話を聞いてみると、作業現場としては、請求書発行以上に図面の管理に困っているとのこと。
図面というのは、青焼きの製図のようなものに、どの部分にどういった処理が必要かを記載したもので、これが作業すべての元になるものだとのことです。
この図面は、1度使えば終わりではなく、「○年○月頃に発注したのと、同じようにして」と言ったリピート発注が多いため、10年以上保管していて、見積の度にこの図面を探す必要があり、その保管と探し出すことに非常に手間がかかって困っている。できればこの部分もコンピュータで管理できないか?との内容でした。
どうやらシステムの範囲は、以下のように考えないといけないようです。
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ヒアリング1−2
特に以下の点について、さらにヒアリングを続けます。
・ 図面は、どのような場面で使用するのか?
・図面は、どうやって入手するのか?
・請求金額は、いつ確定するのか?
・請求発行のタイミングは?  など

このヒアリングでお客様の仕事の流れが以下のように判りました。
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