コンセンサスのデザイン

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先日地方に出張した際に、駅の多目的トイレ(車いす用のトイレ)に入った際に見つけました.
トイレに非常用呼び出しベルがあるのはよくあるのですが、水を流すボタンと間違って押してしまう人が多いようです.
業界内部では、非常用呼び出しベルの位置なども標準化しつつあるようですが、どちらも「分かりやすくて、操作しやすい」ことを目的にデザインされており、何も考えずに機器を選ぶとこういうことになるのでしょう.

色々とスタイリングへの方策はあるのですが、こういう所に求められるのは「普通はこう操作する」というコンセンサスをデザインすることが根本的な課題解決になるのでしょうね.


関係ないですけど車いす用のトイレは、特に重度の脊損の人には数センチの寸法の差で使えなくなる場合が多々あります.また、階段で上がらないと入れないトイレに、車いす用の設備(傾斜鏡:これ自体車いすでも使えない)があったりと、何も考えずにとりあえずスペックインした、という事例もたまに見受けられます.そういう思考停止のデザインは、良い反面教師になります.