奥山氏の講演会

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京都府のベンチャーコンペのキックオフとして、デザイナーの奥山清行氏の講演会に行ってきました.

1時間半程でしたがかなり盛りだくさんの内容で、充実した講演会でした.内容の前半はフィロソフィの話で、後半はマセラティと山形でのケーススタディの話でした.
話していることは結構当たり前のことを述べられていましたが、現場での体験をベースに語られているのでリアリティが高く説得力がありました.また、その当たり前のことをつないで考えられているので、思考が理路整然としていて理解のしやすいプレゼンテーションでした.
最後におっしゃっていましたが、プレゼンテーションをするということは自分の思考をまとめることととらえていて、どうもパワーポイントも今回の発表に合わせて制作したように感じました.
思考からプレゼンテーションまで、基本に忠実な考え方とそれに情熱を持っていることを貫いているのが印象的でした.

奥山氏はイタリアでの活動も長く、中小の工房でのモノづくり、ファッションなどのブランドの考え方などに精通していて、その辺のノウハウを山形での地場産業の活性化に活かしているようでした.「デザインの作業の2/3はコミュニケーション」として、広い意味でのデザインを考えられているので、今後も彼と伝統工芸とのコラボレーションが注目されると思います.