桜色

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「桜色の染料」 そろそろソメイヨシノの開花宣言が聞かれます。
桜色という色はJISの慣用色名では「ごく薄い紫みの赤」と表現します。(マンセル値では10RP 9/2.5とあらわします。すこし味気ないですね。)
わたしもそうですが、日本人はこの色をことのほか好み、この色から幸福感をもらいます。
桜色の自然染料は桜からつくられます。
花が桜色だから当たり前と思われるでしょう。
しかし、実は桜の樹皮からつくられると言ったら「えっ」と思われるのではないでしょうか。
人間国宝の染織家志村ふくみさんの本に書かれていました。
桜が蕾をつける頃、まさにこれから「咲くぞ」と言うときの樹皮を剥いでつくるそうです。
桜の色は樹皮の色で、樹皮に通る樹液の色なんですね。
そして、蕾にいっせいに色を送る、そのタイミングでないと桜色にならないそうです。

自然て不思議ですよね。

安藤眞吾@安藤デザイン事務所
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