「人生が終わる前に終わらせておきたい夢」がキーワード

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モータースポーツ市場に見る”高齢化現象と消費思考”
ここ数年、オートバイユーザーの高齢化が進んでいます。アメリカでは、その平均年齢も85年の27歳から03年の41歳と上昇し、高齢化が顕著になっているという。http://www.gii.co.jp/report/mt96324-scooters.html
そういえば、「暴走族が少なくなった」って思いませんか?日本でもオートバイ=若者、という時代は終わった様です。同時に車離れも進んでいるようで、高額になる車環境に相反して、平均収入の低下も原因になっています。今の若い男性は何を楽しんでいるのでしょうか?逆に女性ライダーは増えているようですよ。これも草食化現象?

長年、モータースポーツ市場でデザイン活動をして来ました。数年前から、遠方にツーリングしても出会うのは中年ライダーばかり。その代り1000ccクラスの大型車や、ハーレーやBMWなどの高級外車が増えています。多くの中年ライダーにインタビューすると「乗れなくなる前に乗っておこうと思って、思い切って買いました」というコメントが殆どです。結婚と同時に家族や社会的対面を考えて、オートバイを渋々降りた人たちが、子育てや仕事が一段落したと同時に、もう一度オートバイに乗りたいと思う。それも憧れで手に入れられなかった大型車や高級バイクを購入して楽しんでいる。というのが現状の様です。

誰にも「人生が終わる前に終わらせておきたい夢」があるんですね!


ニュージーランドの老人が、世界最速の夢を捨てきれずに、アメリカのボンネビルに出向く」というストーリー。アンソニー・ホプキンス主演映画「世界最速のインディアン」も”人生が終わる前に終わらせておきたい夢”を表現したものです。


今春ホンダから発売されたCB1100も、まさに「40~50代の中年ライダーの楽しめるバイク」がコンセプトだとか。http://www.honda.co.jp/CB1100/impression/

高齢化と消費思考は、単に老人関連だけのものでは無いようです。

「人生が終わる前に、終わらせておきたい夢」
これをキーワードに、モータースポーツ業界以外でも”新たな商品企画やデザインが求められる時期”が来ています。たとえば仕事、趣味、旅行、勉学、家庭、などの領域でも考えられるでしょう。

私を例にすると…(ジャンル)
○夫婦で行くイタリアグルメ旅行 (トラベル)
○カヌーで木津川を川下る (カヌー)
○農園でトマトやアスパラなどの野菜を自分で作り料理する (農地、料理本)
○大学院博士号取得 (大学院)…などなど

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