ネジリバネ・キックバネについて

ねじりばねは,コイル中心軸のまわりにねじりモーメント(トルク)を受けるばねで、コイルばねの一種ですが、ばねに蓄えられるエネルギーは主に曲げ弾性エネルギーである点が(曲げ応力を受ける),圧縮・引張コイルばねと異なっています。ばねの形状は一般的に円筒コイル形状で,端部に荷重を受ける腕を持っています。

ねじりコイルばねは 一般に小形のものが多く,日用品や家庭電機機器などに多く使用されています。円筒形の部分は密着巻きのものとわすかにピッチをつけて巻いたものがありますが、密着巻きの場合はコイル相互の摩擦によってばね特性が影響を受けるほか,負荷によってばねが巻き込まれるとコイル径は減少し、巻数は増大してばねの長さが増大します、一方ピッチを付けた物は負荷が掛かるとコイル部本体に歪みを生じるので注意が必要です。

この種のばねは冷閉で成形されるものが多く.加工による残留応力はばねの内側は引張りの残留応力が,外側は圧縮の残留応力が生じている。したがってねじりコイルばねの荷重方向は,荷重によって生じる応力と残留に力とが互いに相殺しあう方向 すなわちばねを巻き込む方向に使用する方が有利です。

 巻戻し方向に力が働く場合は,過大な引張応力をコイル内側に生じるので.繰返し荷重掛かる時、疲れ破壊は引張応力側で起きます,ばねは巻込みカ向で使用るのがお勧めです。

ねじりばね・キックバネ

SUSネジリバネ

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