大局観、状況把握力、直感、そして人間力

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リーダーの素質を知る手がかりは、他にもいつかある。物事を大局的に捉える傾向と能力は、外部環境の変化がビジネスにどう影響するかを予測できるCEOを、あるいは会社全体の動きにマーケティングを連動させることのできるマーケティング責任者を見分ける目印である、必ずしも大企業で成功しているリーダーたちに共通する驚異的な思考の深さや幅を生まれながらにして持っているわけではないが、常に情報を求め、物事を広い視野で捉えようとする人にはその可能性が備わっている。若手リーダーでも同年代に比べ、細部にとらわれずに物事を大きな文脈で捉え、自身や目前の仕事を大きな枠組みの中に位置づける概念化能力を発揮する人もいる。
 

中略

自分のエゴよりも会社の利益を優先しようとするその意思は、すばらしい人間性だけでなく、ビジネスを大枠で捉え、戦略物資に物事を考える能力の証である。
意気込みや貪欲さもリーダーを見分ける一般的な特徴であり、この点ではかなり若手でも簡単に判別できる。たとえば、必死に努力して年季のいった同僚よりも優秀な成績を修める若手に気づかない上司はいない。しかし、目標達成はもちろん、上司、はたまたさらに上の上司の仕事まで理解しているような人物には、意欲以上のもの、つまり物事を大局的に捉えようとする意思と能力が窺える。

 さらにリーダーは、与えられた情況を理解し、的確な行動を取ることが求められる。情報を複数のソースから収集し、選択肢を挙げ、優先順位を割り出し、決断を下し、実行に移さねばならない。組織の末端でも情報が錯綜し、方向性が定まらないことがよくある。普通なら立ち往生するような不確実で曖昧な状況にも、有望なリーダーは道筋をつけ、突き進む。本質的な異なる事実や気づきをつなぎ合わせ、これから起こりうる事態をそれが起こる前にはっきりとイメージする。人より早く変化の兆しに気づくため、ビジネスで攻勢に出ることができるのである。
有望なリーダーのほとんどが大量のデータを分析・統合する能力に加え、直観力に基づいて判断する能力に長けている。霧を晴らす方法を知っているのだ。「80対20の法則」、つまり、20%の要素が結果の80%の要素を構成しているという考え方をよくする。情報は内容だけでなくソースによってもふるいにかけ、分類し、選択する。物事を三歩、四歩先まで考え、目的や制約事項を完璧に把握し、複数の選択肢をつくり、判断を間違えたときのための手立ても用意している。

 ビジネスリーダーの仕事は、短期対長期、また、株主・顧客・従業員・外部の独立期間やメディアの関係、機会や可能性対比の中の現実や制約といった、相反するもの同士のバランスをとりながら日々判断を下すことだ。人によっては単純に会社をリードするだけの決断力やラフさを持ち合わせない人もいる、機会をつかみそこね、強烈な個性の持ち主に大きな顔をされ、他人に仕切られる。こうした人は、どんなに思慮深くてもリーダーとは呼べない。
リーダーを確実に見分けるもう一つの特徴は、今日のような激動の時代に特に重要だった。それは、たゆまぬ向学心である。有望な人材は、自分の能力の限界を少し超えるくらいの仕事をチャンスと思って引き受ける。それは、ビジネスや人、外の世界について知識を広げるという刺激的な機会に意欲を燃やすからである。
また、すぐに答えられないことがあっても、知ったかぶりせずに素直に認める。なぜなら、答えを見つける自信があるからだ。現状にも、地道な改善改良にも満足しない。常に新しいことを考え、物事を違った角度から見ようとする、このあくなき向学心によって、上司よりも最先端の技術やトレンドに精通している場合が多い。
出来の悪い部下を見切るプロ意識の高さも見落としたくない、リーダーは、先のことを気にせず、いつでも本音で話せる人でなければならない。道徳上あるいは法的な問題にぶつかったときには、必ず倫理にかなった行動を選択しなければならない、また、周囲に危機意識を持たせることも必要だ。有望な人材は、今後どんどん大きな仕事を与えられ、試されていく、たゆまぬ努力と体当たりで打ち込む覚悟がなければ、次々と与えられるタスクをこなすことはできないだろう。


『CEOを育てる』より
 



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