治部電機株式会社

　東日本大震災から3年半が経ちました。電源喪失の生々しい当時の証言が続々と判明しています。電源を確保する為には、状況を想定した対応策を設定する必要があります。
変圧器の仕様決めも大切になります。その前提条件は、設置環境や使用状況を確定すればおのずと必要なものが決まります。

今回は、発電機で発生した三相電源を単相電灯電源として使う変圧器を製作しました。非常用電源ということで、容量は小さいものでした。

　スマートグリッドやマイクログリッドという言葉をご存知でしょうか
【詳しくは：スマートグリッドやマイクログリッドの違い－参照】

どちらも、電気に関係します。また、電気をより良く使う方法として関係性の深い言葉なのです。私たちが当たり前に使っているインフラの電気をより良く使い続ける為にも、次世代に向けた研究開発が欠かせません。そんな研究でも私たち治部電機の変圧器が採用されています。

某大学向けの研究施設で電源容量を増設するために使われます。構内は、高圧受電していて、三相動力の容量に余裕があるため、単相電灯回路に振り分けるために変圧器が使われます。

通称ブラックアウトとは、外部電源が遮断された状態をいう。すなわち、通常の電気がない状態だ。電気が止まると、照明がなくなり真っ暗な状態を表しているのだろう。実際には、ほとんどの電気機器が停止してしまう。
この様な状態を避けるためにも、非常用電源として自家用発電設備を用意されるところがあります。

そんな時に、発電機の電圧をお使いになる照明や電気機器に合わせるのが変圧器の仕事です。

変圧器には、励磁突入電流がある。定格電流の数倍から10数倍程度流れます。回路設計やブレーカー設定時に考慮を必要とします。

既設の設備に合わせると。突入電流を抑制した変圧器を使わないといけない場合が出てくる。そんなご要望にも、お応えします。

インフラとして、道路情報は欠かせないものになっています。情報システムを滞ることなくお伝えするためのシステムとして電源がお役に立っています。

電気は、いろんなところでも使いたいという需要があります。携帯できるものから設置型のもとまで幅広い要望です。今回は屋外で防塵型をご要望頂きました。

本体ケースの右下側に入線孔が見えている。

据付時の配置により特定の入線孔の指定に対応しました。

三相動力電力から単相電灯電力の単相三線（単三）にする変圧器です。

三相発電機から単相電灯回路構成用変圧器
簡単にいうと、三相から単相にする変圧器