人生格差犯罪

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 3月の関東出張中に読んだ朝日新聞(3/14、第二社会面)の記事からです。

 週刊少年ジャンプの人気漫画「黒子のバスケ」の出版社らへの威力業務妨害罪を問われている男性(36)に対する初公判が東京地裁であった。被告は、起訴事実を認めた上、

小学一年生でいじめを受けたのがきっかけで、自殺を考えて30年になります。
自分は負け組だ。
自分を罰する何かに一矢報いたいと決意した。
作者の人生と自分の人生があまりに違うと思った。
作者を自殺の道連れにしようと考えた。
これは人生格差犯罪だ。
年収は200万を超えたことはない。金銭では責任が取れない。出所したら自殺します。
こんなクソみたいな人生やってられない。とっとと死なせろ。
(要約)

 とても勝手な言い分です。犯罪を犯さずとももっと違った生き方ができたはずです。そして出所後もできるはずです。しかしながら、今の日本の社会のある面を象徴しているようで、その言葉が私へも突き刺さってきます。彼はそんなことを望んでいたのかもしれません。

 そして同じページには、「図書館のアンネの日記が破られた事件」と「Jリーグの試合会場で差別的な横断幕が掲げられた件」の続報が載っていました。いずれも日本のゆがんだ部分を表していて、この三つの事件、どこかで根はつながているんじゃないだろうかと感じてしまいます。

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