十数万人の生活を奪わないために、それは日本にもかかわる問題

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 パキスタンやアフガニスタンで医療活動、農業用水路建設を続けているペシャワール会から会報(2014年4月1日発行)が届きました。

 30周年を超えるペシャワール会は当初パキスタン北西部で医療活動を行ってきました。その後、アフガニスタン東部地域に活動を広げ、2003年からはその東部地域のジャララバード周辺で農業用水路建設を続けています。その用水路は2010年に完成しましたが、直後に大洪水に襲われ堰が決壊。今年3月、完成時よりもより洪水や渇水に強い水路として全面復旧しました。

 その活動の柱となっている中村哲医師は次のように語っています。

 「水路に年々水が乗らなくなり再砂漠化の懸念があった。2010年の大洪水で堰をかけた中州が流出し深刻な状態が続いた。以前のような砂漠化した状態ならさほど問題ならなかっただろう。今や用水路流域に十数万人が帰農し生活している。それがなくなる。堰が機能不全に陥れば取り返しのつかないことになる」

 とても深刻な事態の中、懸命の努力で復旧したそうです。アフガニスタンはいまだ政局が不安定で、農地の砂漠化も進んでいます。深刻な飢饉に陥る危険をはらんでいます。ご興味お持ちの方はペシャワール会のホームページをご覧ください。
 
 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

 集団的自衛権を認めるより、中村さんのような活動の方が日本の安全保障を高めます。

これから先は宣伝です。

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(岡田 光司著、1500円 ISBN4-86000-104-4 C2034 ¥1429E)