ハンドルブックカバー らうらうじ -second hose-
【会社の長所をアピールする】
- 2013/06/25 15:00
- 投稿者: nishitani カテゴリ:製造業はもっともっと強くなる
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ありきたりの工場なんてありません
「他所にはない、自分の工場の特徴やユニークさをアピールしなさい」
と言ったら、大抵の社長はこう答えます。
「うちには特徴なんてありませんよ。設備も、製品もどこにでもある
ありきたりのものだし。注文をもらうためには、値段しかありません」
本当にそうなのでしょうか。
この工場の顔料配合工程では、色替の時、タンクの中を「ここまでやら
なくても」と思うほど、徹底的に拭き上げている。配管の掃除も無色の
ペレットを流して、次に濃い色がこようが、薄い色がこようが前の色が
混入しないように、必要以上とも思われる徹底した清掃を行っていました。
おまけに、段取替え時間を短縮するために、作業も十分合理化されています。
「この清掃状態をアピールしましょう。お客はきっと感動してくれます」
と言ったら、
「この程度のことは、どこでもやってますよ」
という返事。
自分たちは「当たり前」と思っているかもしれないけれど、お客はそうは
思っていない。色の混入を防ぐための苦労は、お客は知らないのです。
工場見学は会社アピールの好機会
顔料配合工程の色替え作業をホームページに掲載する。
工程の近くにボードを置いて、色替え作業の手順を写真入りで掲示する。
「わが社はここまで品質管理に徹底している」という姿を、お客に強烈に
印象付けるのです。
遠慮することはないのです。お客が今まで知らなかったことを認識して
もらうのに遠慮は不要です。
「品質」は、お客の最大の関心事項です。
工場見学に来られたお客様に、
「この会社なら大丈夫」
「ここなら安心して仕事を頼める」
と認識してもらうために、お客の感動を引き起こす要因を、洗い出して
アピールしてください。
工場は知恵とノウハウの宝庫
工場の作業や設備は、これまで培ってきた知恵とノウハウの産物です。
昨日今日生まれたての工場では考え付かない様々の改善がなされた結果が
今の工場なのです。
たとえそれが、技術的なアプローチのなされた改善でなくとも、日常作業
の中で発見された問題点をツブシテきた成果なのです。
それが徐々に起こった変化であるため、誰も気づいていないだけなのです。
今一度工場の中を見てみてください。
何気なく見ていたら見過ごしてしまうような作業や設備の中に、あなたの
会社の「強み」が隠れているのです。
今回のキーワード : 強みを見つけて、強みをアピール