ラックなたたずまい《ソーシャルデザインカンファレンス2012》

20日に開幕した「ソーシャルデザインカンファレンス2012」を訪問してきました。
ここには当社もメンバーとして活躍している協業工房が出展。
活動の内容を紹介しています。


会場は大阪南港ATCビルIMT棟10階にある大阪デザイン振興プラザ。
ここの展示ブースに多くの企業や団体、産学連携の様々な試みや製品が紹介されていました。



展示の中には災害対策や、原発事故の対策などを含めた緊急時における「デザイン」についての展示がたくさんありました。
これらの内容は非常に深いものが数多く有り、ある意味、時々ビッグサイトなどで開催されている災害産業展などよりも遥かに参考になり、また、興味を掻き立てられる魅力があります。

「デザイン」と一口にいっても「見かけ」のデザインのことではありません。
見かけも含んだ「計画」から「実行」「運営」「検証」まで含んだトータルな意味での「デザイン」なのです。

災害発生時の展示でとりわけ「あーなるほど」と私の興味を引いたのは、救援物資の梱包ケースに貼られるピクトグラムシール、と救援に訪れたボランティがバックパックや背中に貼る「私は◯◯◯ができます」といったボランティアの職種を示すラベルでした。

阪神大震災、東日本大震災とたった十数年の間に2つの未曾有な大災害を経験した日本だからこそ創造できた社会のためのデザインだと思いました。
悲劇や苦難をそのまま諦観に結び付けず、復活とやがて来る飛躍の時に備える世界に注目を浴びている日本の精神がここにあります。

このように、展示はどれもこれも興味深いもの。

会期は4月8日まで。

必見です。