ラックなたたずまい《備蓄設備》

16年前の阪神大震災後の数年間、防災のための備蓄施設を携わることになりました。
当初は関東と関西だけだったんですが、やがて全国に広がりました。

あのとき設置させていただいた設備は今回の惨事に役に立っているのでしょうか。
設備を担当させていただいた立場として、大きく気になるところです。


備蓄施設の形式はいろいろあります。
物流センターのように広大な敷地にアルファ米や毛布、簡易トイレなどを備蓄している施設や、住宅街の公園の一角に鉄道コンテナを置いて、そこにかけややハンマー、テントなどを収納している防災倉庫、小中学校の空き教室を利用して、そこに防災用品を備蓄するなどの形式があります。

大型の施設はやはり大都市に設置されており、大阪府はもちろん、東京都、神奈川県などにはびっくりするような施設があります。
大阪の施設はお隣の兵庫県豊岡の大洪水の時に最初に機能したと聞いておりました。



使われる設備の代表的なものを写真でアップしましたが、今回の震災を見ても支援活動では、やはり物流が最も重要なファクタになっています。
例えば二つ上の写真、かご台車は通常備蓄したまま待機させ、いざという時に持ち出すと、機動性が良く、活躍させることができます。

もちろん、こういうものを使わなくて済むことが最も望ましいのは間違いありません。