芸術性と売れ筋

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11/29の朝日新聞の文化変調のコラムに
掲載されていた記事についてです。

最近の邦画のヒット作の傾向について、
表現物というより<消費物>としての側面が
強くなってきているそうです。
観客はまるでお祭りに参加するような感覚で
はやりの映画を見に行く。
そこには映画評論家や映画専門誌などの評価や
コメントなどは以前ほどの影響を及ぼさず、
ソーシャルメディア(ツイッター・ブログなど)の情報の加速が
動員に大きな影響を与えているそうです。

また書籍や絵画に関しても、
かつては評論家の言葉や賞が影響を与えていたそうですが、
書店は売上ランキングに大きく依存し、
絵画はオークションの価格や扱うギャラリーの信頼性が基準と
なりつつあるとのこと。

クラッシク鑑賞においては、
高級な芸術から、より多くの人に開かれた芸術に変化してきているそうで、
鑑賞者の求めるものが、<教養から感動>に変わってきていとのこと。


今までの権威や評価の基準が見えにくい・通用しにくい時代の中で、
我々自身の感動や評価がより大きな意義を増しています。
芸術性と売れ筋との関係、
これからも自身にとって必要な情報をより確かに取り込むことで
じっくり見ていきたいと思います。