ソーシャルってことはそういうことか。

ツイッターの使い方を最近、何となくわかったような気がする。こうすればこうなる的なことがわかったような気がして、実際にそのようにしたら、フォロワーの数がこれまでにはない増え方をするようになった。

  しかし、これが私にとって、有効に働くかどうかというのは、私の気持ち次第だ。これをどのように使っていくのか、または、使わないのか。現在、自分のホームページを作り直そうと考えている私は、その延長線上で、そんなことを考えている。

  ツイッターはある時点で急速にブームが終息するであろうと言われている。その通りなのかも知れない(そうではないかも知れない)が、ソーシャルメディアというジャンルのウェブサービスは、今後ますます存在感を増していくと考えられる。そしてそれは、ウェブサイトのつくり方にも影響を与えるだろう。

 これまでウェブサイトの集客方法は検索エンジンを中心とする待ちの戦略をとらざるを得なかった。外部リンクという手もあるにはあったが、それもそのサイトのコンテンツが有益であると他者に認められてこそのことだ(*1)。

  しかし、ソーシャルメディアというものが一般に認知されるようになって、ネット上に“賑わい”のある空間が創出されるようになった。そして、ネットユーザーは、この“賑わい”のある空間へ自ら出かけていって、そこでPRすることが可能となり、自分のウェブサイトへのアクセスを、これまで以上に自由に誘致することも可能となっている。

  ウェブサイトを構築するにあたっては、SEOを考慮するのが一般だろうと思うが、今後は検索エンジンのみではなくソーシャルメディアとの連携を考慮することになるのだろう。

その際に必要なポイントとしては、いかにネット世論を形成していくか、そしてその中でいかに自己の立ち位置を確立するか、といったことか。

このあたりは、最近読んだ戦略コミュニケーションの田中愼一氏の著作に書かれてあることを実践しようとする中でぼんやりと見えてきたことだが、『Webマーケティング/広告戦略のセオリー』(毎日コミュニケーションズ)の中で語られていることも同じことだと思う。

それは実際には、Twitterブーム以前もそうだったのだと遅ればせながら気が付いた。ブログでも、自分が言いたいことを一方通行で垂れ流しにしているだけでは効果がなかった。他者のブログへアクセスしてコメントを残したり、他者のブログの記事を引用して自分のブログで記事を書くなど、他者とのコミュニケーションの中で自分の立ち位置を固めていくという段取りが必要なのだということ。Webマーケティングを制するのは、コミュニケーション力に優れた者であるということ。

  ソーシャルメディアの登場は、このことを顕著にした。


…と、まあかなり出遅れた感じはしますけれども、そんな風に考え、今後のライターとしての役割が明確になってきた感じがしております。
  *1:某インターネット大手が提供するSEOの「優良サイト」からの外部リンクの「優良」には全く根拠がないばかりか、実質的には休眠ブログを買い取っただけのゴミサイトの寄せ集めでしかない(あくまでも個人的な意見です)。外部リンクを強化するためには、お金を払って業者に頼むのではなく、自サイトのコンテンツを充実させていくのが最善の方法だ。