ラックなたたずまい《感動!はやぶさの帰還》

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今世間ではサッカーワールドカップの話題で持ち切りですが、モノづくり大国日本としては、これを話題にせずしてなんとする、というのが小惑星探査機「はやぶさ」。
その「はやぶさ」の物語をつづった新書を書店で見つけました。

   幻冬舎新書「はやぶさ 不死身の探査機と宇宙船の物語」(吉田武著)は文字通り、昨夜地球に無事戻ってきた小惑星探査機の物語。
読んでいるうちに探査機が単なる「宇宙船」から、命のある「生物」に思えてくるくらい感動的です。

日本の最先端の航空宇宙技術がここまで世界のトップをいっていたことに驚きを感じます。
予算は米中ロとは比べ物にならないほど少ないのに、その技術の結晶は他を寄せ付けないものがあるのかも知れません。

日頃、日本の最大の資源は科学技術に秀でていることと、作る人と作るという行為に対して尊敬を持つ文化だと思っています。

実験・研究設備製品を扱っていて一番強く感じるのは、子供たちが科学に関心を持つ機会を沢山増やせれば、と思うことです。

朝から続くカプセル帰還のニュースは、子供たちに夢を与える壮大なドラマではないでしょうか。

そういう意味で、この新書は必読のお薦め。
科学に感動できる一冊でした。