3D立体ペーパー 切絵シリーズ
バネ材料の引張強さ
- 2010/06/01 15:00
- 投稿者: nozaki カテゴリ:バネ用材料の機械的性質に関する用語
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初期断面積Ao、初期標点距離Loの引張試験片に連続的に増加する
引張荷重Wを加える引張試験を行い、荷重と共に試験片の標点距離L、 または伸びしL-Loを測定する。
これらの連続するデータから下図に示すような荷重一伸び線図または、
次の2式により応力-ひずみ線図が求められます。
公称応力 σ=W/Ao
公称ひずみ ε=(L-Lo)/Lo
金属材料の荷重・伸び(応力ーひずみ線図)
試験片は最初は応力とひずみは直線的な比例関係ですが、
降伏点あるいは耐力を過ぎると、試験片は塑性変形を生じ、
試験片をさらに変形させるために必要な応力は増加し、
やがて公称応力の最大値(点B)に達します。
この最大値σBを引張強さと呼びます。
点B、すなわち最大荷重に達するまでは、
試験片の標点間の材料は一様に変形していきますが、
最大荷重点を過ぎると変形が試験片の一部に集中するようになり、
外見的には試験片にくびれを生じ、やがて点Fで破断に至ります。
この時、引張強さは次式で求められます。
引張強さ(N/mm2)=試験中の最大荷重(N)÷初期断面積(mm2)