世界初!高性能、高強度「アルミビレット・ヘッドライト」を開発。(3)

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世界初!高性能、高強度「アルミビレット・ヘッドライト」を開発。
「ダイクロハロゲンとプロジェクターランプの欠点」
ダイクロハロゲンランプは、ガラスのリフレクターとレンズに閉じ込められているので、湿度で曇らないように石膏でバルブの根元が固定してあります。しかも配線が細く、振動で断線していまう欠点がありました。また、直系5cmでは照らされる範囲、距離が限定されるマイナス要素がありました。また、プロジェクターランプは半球の耐熱ガラスレンズを使用するため、暗くなりやすく、明るくするためにワット数を上げる必要がありました。高い熱量に影響されないためのALMダイキャストボディが必要となるので”重く、大きく”なってしまう欠点がありました。

「凡十郎」は、さらに高性能な小型MC用ヘッドライトの必要性があると判断。開発に着手しました。”超小型”で”軽量”、”抜群の耐久性”があり、”照射性能の高い”ダイクロハロゲンを越えたヘッドライトです。約2年の構想とテストを繰り返し開発したSD2000。アルミビレットを削り出し加工した、オフロードバイク専用のヘッドライトです。
デザインは凡十郎のコンセプトである”サバイバルウィン・デュアル構造”が基本。(1灯を失っても、残りの1灯で生還できる)で構造は左右の上下角度を別々に調整出来、さらに全体の上下角度も調整が可能。バルブはリアエントリー式でレース時でも素早く交換が可能です。コンパクトで高性能、高強度のMC用アルミビレット・ヘッドライトです。


そのデザインは独特。ロボットの目や、拳銃のデリンジャーにも似ていませんか?三次元アールを使用せず、直線や円形を組み合わせるデザインは、凡十郎の拘りです。
 
SD2000 off road unit(Spot&Wide 35w~85w H3 halogen) Top and bottom mobile

今までのヘッドライトは、モーターサイクル以外のジャンルから見つけ出したライト部品を、専用のライトフレームやボディを設計・デザインし、組み込んだものでしたがSD2000はバルブ以外はすべて自社設計した製品です。
SD2000はダイクロハロゲンより20mm大きい直径70mm。デュアル構造ヘッドライトのサイズの限界でした。70mmФのアルミパイプ・耐熱レンズの枠以外、固定台座、リフレクター、その他の部品は全てアルミビレットをマシニングで削り出しました。製品はJ・FOCから200個を限定販売し、完売しました。




昼夜、オフロードサーキットや河川敷に持ち込み、耐久性テスト、照射性能を繰り返し行い、開発しました。
その後、海外ラリー用のオーダーモデルや、HIDを組み込んだモデルも開発しました。


SD2000 Custom unit for suzuki DR800 (Spot&Wide H3 halogenx2+35w Super Halogen)

これまでプロジェクターヘッドライトやダイクロハロゲンは小糸製作所をはじめ、数社の大手ランプ専門メーカーからも協力を求められたこともありました。しかしこの時点で、レース部品メーカーは当社の打倒を目指し、明るかれば勝てるという考えで、”水銀灯やガス灯”等の異質な方向へ向き。安全性、生還性を無視したランプを開発し、ユーザーを惑わしてしまいます。正当なバルブ電球に拘る、凡十郎のパイオニアスピリットも、オフロードシーンに関しては限界を迎えていたかも知れません。明日に続く……

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