5月25日の数字:200万円でツイッターブレスト

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アイデアを出す、といえばブレスト。
じゃあ、ブレストは、どうやってやるのがいいか?
ツイッターを使う手があるようです。

PEST
Technological:ツイッターの新しい使い方

ツイッターを使ったブレストを請け負う。そんなサービスが登場した。ユニークなネットサービスを展開するエニグモのネット企画会議サービス『Blabo!』である(日経MJ新聞2010年5月24日付11面)。

「ミニブログ『ツイッター』上で議題を提示し、起業家やデザイナーなど社外の人からアイデアを出してもらい、短時間でとりまとめて活かす仕組み(前掲紙)」である。おもしろい。

ツイッターは、こういう使い方に向いている。もちろんネットなら掲示板を使っても同じようなことはできるだろう。が、ツイッターならではのメリットが2点ある。

140字以内という文字制限があること、言い捨てご免が最初から想定された緩いメディアであることだ。

そもそもアイデアは、できるだけ結晶化されていることが望ましい。長々と説明しなければ、相手に理解されないアイデアは、それだけ突き抜ける力が弱いということ。エレベータープレゼンテーションという言葉があるように、本当に優れたアイデアなら、誰が聞いてもひと言で伝わるものだ。

だから、文字制限のあるツイッターでブレストをやるのは、参加者に少し考えさせる点で効果的だと思う。もちろん使えるアイデアが出るかどうかは、参加者の資質にも左右される。その点『Blabo!』では発言者には会員登録を求めており、一定のフィルタリングをかけてることで参加者の質を担保しているようだ。

この『Blabo!』の利用料、すなわち「企業の会議委託料は200万円程度(前掲紙)」である。絶対値を感覚的に捉えるなら、高いと感じる。

しかし、推測ではあるが、参加者が恐らくはイノベーター層であることを前提とするなら、テーマによっては高い費用対効果を得られるケースもあるはずだ。

もちろん、2年後ぐらいには、こうしたシステムがごく普通の人を対象としたブレスト&口コミメディアとして機能することもあり得る。今後のツイッターの可能性の一つとして、頭の片隅にでも置いておく必要はあるのではないだろうか。

それにしても解せないのが『Blabo!』の登録システムだ。何度登録しようとしても、はねられてしまう。恐らくは、当方がMacユーザーだからだと思うのだけれど、そりゃないんじゃないでしょうか。