ねじりコイルバネの寸法・特性の許容範囲

項目

許容差又は範囲

腕の自由角度の許容差

(a) ばね特性の指定がある場合は、参考置とする。(b) ばね特性の指定がない場合、次の表による

等級

 

1級

2級

3級

巻数

3以下

±8°

±10°

±15°

 

3を超え10以下

±10°

±15°

±20°

 

10を超え20以下

±15°

±20°

±30°

 

20を超え30以下

±20°

±30°

±40°

 

コイル直径

コイル直径は、その数値は次の表に示す各欄の両条件より大きい方の値に適合しなければならない

等級

 

1級

2級

3級

ばね指数

4以上 8以下

±1.0%最小±0.15mm

±1.5%最小±0.2mm

±2.5%最小±0.4mm

 

8を超え15以下

±1.5%最小±0.2mm

±2.0%最小±0.3mm

±3.0%最小±0.5mm

 

15を超え22以下

±2.0%最小±0.3mm

±3.0%最小±0.5mm

±4.0%最小±0.7mm

コイル部長さ

ばねのコイル部の長さの許容差は,下記表による。ただし,密着巻きのものには適用しない。なお,許容差は,表に示す各欄の両条件のうち,絶対値の大きいほうの値に適合しなければならない。

等級

 

1級

2級

3級

ばね指数

4以上 8以下

±1.5%、最小±0.3mm

±3.0%、最小±0.6mm

±5.0%、最小±1.0mm

 

8を超え15以下

±2.0%、最小±0.4mm

±4.0%、最小±0.8mm

±7.0%、最小

±0.6mm

 

15を超え22以下

±3.0%、最小±0.6mm

±6.0%、最小±1.2mm

±4.0%、最小±1.8mm

腕部の長さ

腕部の長さの許容差 ばねの腕部の長さの測定は下図の腕部の長さL及びL1について行い,その許容差は,表に示す各欄の両条件のうち,絶対値の大きいほうの値に適合しなければならない。

腕部の長さL及びL1

腕部の許容範囲

 

 

等級

 

1級

2級

3級

材料の直径mm

0.1以上

0.5以下

±2.0%、最小±0.3mm

±3.0%、最小±0.5mm

±4.0%、最小±1.0mm

 

0.5を超え1以下

±2.0%、最小±0.5mm

±3.0%、最小±0.7mm

±4.0%、最小±1.5mm

 

1を超え

2以下

±2.0%、最小±0.7mm

±3.0%、最小±1.0mm

±4.0%、最小±2.0mm

 

2を超え

4以下

±2.0%、最小±1.0mm

±3.0%、最小±1.5mm

±4.0%、最小±3.0mm

 

4を超えるもの

±2.0%、最小±1.5mm

±3.0%、最小±2.0mm

±4.0%、最小±4.0mm

腕部の曲げ角度

ばねの腕部の曲げ角度の測定は、下図の曲げ角度αについて行いその許容差は下表によります。

腕部の曲げ角度

 

等級

1級

2級

3級

 

αの許容差

±5°

±10°

±15°

 

ばねの特性

ばねの特性は指定ねじれ角時のモーメントとし、発注者が指定する。但し、ばねの端末形状、摩擦、作動時の姿勢等によって異なるので必要な場合だけを指定する。

許容差については次式によりますが、この場合は腕の自由角度は参考値とし、許容差の指定は行われない

指定ねじれ角時のもモーメント許容差は

±[(計画ねじれ角×β1)+β2]kTd

等級

1級

2級

3級

 

β1

0.03

0.05

0.08

 

 

巻数

3を超え10以下

10を超え20以下

20を超え30以下

 

β2

10°

15°

20°