1月14日の数字:ネット通販が2倍に急成長

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中国でネット通販が急成長しているようです。
では、中国の次は、どこでしょうか?

中国で消費者向けのネット通販が急成長している。「ネット通販と呼ばれる同取引の総額は2009年、前年比約2.1倍の2600億元(約3兆5560億円)となったもようだ(日本経済新聞2010年1月10日付朝刊5面)」

伸びて当然なのだ。何しろマーケットサイズがでかく、しかも未だに広がっているのだから。「中国のネット利用人口は09年11月末時点で前年末比20.8%増の3億6000万人まで拡大。08年に米国を抜き、日本の約4倍のネット人口を抱えている(前掲紙)」

中国の特長をひと言で表すなら『非連続的変化』だろう。すなわち有線の電話が全国に普及する前に、一気に携帯電話が広まった。あるいは電話線でのネット接続時代を経ずに、いきなりブロードバンド時代に突入した。おそらく通販の世界でも同じ変化が起こっている。すなわち紙媒体による通販をすっ飛ばして、いきなりネット通販に突入している。

もちろん、そこには数多くのビジネスチャンスが見込めるはずだ。孫正義ソフトバンク社長が以前おっしゃっていた『タイムマシン経営』である。ネット先進国アメリカで成功したモデルをそのまま日本に持ちこみ、とりあえずやってみる。打率は1割以下で構わない。が、当たればホームランをめざす。

ヤフージャパンがまさに、その典型だ。

この『タイムマシン経営』を中国に持ち込めばよい、というのは残念ながらレッドオーシャンとなるだろう。なぜなら日本からの参入を待たずして、すでに中国の方々がアメリカ流ビジネスを展開されているからだ。ジャック・マー氏の『アリババ・ドットコム』などは、すでに何年も前にスタートしているのだ。

だからといってこれから『タイムマシン経営』を展開できるところは、もうどこにもない、わけではない。人口、社会的なインフラの整備状況、人的資源や天然資源を含めた総合的なリソースなどから判断すれば、まずインドネシアがあるし、ベトナムだって相当に魅力的なマーケットとなるだろう。

だからというわけではないのだろうが、ユニ・チャームはインドネシアでオムツのマーケティングに力を入れている。ベトナムは日本の新幹線導入を政府決定した。探せば世界にはまだ青い海がいくらでもある。