1月8日の数字:一回の充電で50キロ走行の電気自動車

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電気自動車の普及は中国から。
ガソリン自動車では昨年、世界一となった中国が
電気自動車でも世界の先陣を切るようです。

今後、中国で爆発的に伸びそうな電気自動車マーケットについて。以前のエントリーでもご紹介したが、中国では今、電気自動車メーカーが恐ろしい勢いで増えている。何しろパーツさえ集めれば、(ほとんど)誰でも組み立てることができるのだ。

昨年の秋にNHKで放送された番組では、そうした個人商店に毛の生えたようなメーカーがすでに百社ぐらいあると語られていた。が、それから一ヶ月ちょっと後の日経では「中国には既に200社以上が乱立(日本経済新聞2009年12月28日付朝刊9面)」とある。

あの広大な中国のことだから正確なデータを把握するのは、それほど簡単なことじゃない。にしても、一ヶ月で倍に増えているのは異常だ。仮にどちらかのデータが間違っているとしても、急増中であることは確かだろう。

なぜ、そんなに勢いでメーカーが増えるのか。いうまでもなく儲かるからだ。すなわち売れるのである。その理由は二つあって、一つには安いこと。1台当たりの価格にして日本円換算20万円ぐらいで買える。

加えてNHKの番組ではこの手の電気自動車に関してはいまのところ、ナンバープレートを取る必要がないといっていた。買う方もお手軽に乗れるということなのだろう。だから電気自動車といっても日本のように何百キロも走れないとダメだ、とは誰も考えていない。

だから一回の充電50キロも走れば十分なのだ。ここにビジネスチャンスを見いだしている日本企業がある。日本電産の永守社長だ。

永守社長は現在の事業環境について「環境規制は明治維新と同じ。げたや着物が売れなくなると反対して騒ぐ人もいたが、流れは変わらない。勝機を見いだした靴屋や洋服屋は黙って変革を先取りした(前掲紙)」と述べている。

何か、状況が変化すれば、そこには必ずチャンスが生まれる。そのチャンスを虎視眈々とうかがい、的確に対応する企業が勝ち残る。

同社長は「(電気自動車では)邦貨換算20万円前後のタイプから市場が爆発的に伸びる。10年後に世界でも電気自動車比率が3割に達する(前掲紙)」と語っておられる。慧眼の持ち主が教えてくれた未来予想図だ。

ここに御社なら、どんなチャンスを見いだせるだろうか。