KTM社のロゴ


ひょんな事から、あの有名なKTM社のロゴになった!
オフォロードバイク好きが嵩じて、日本の初代トライアルチャンピオン、バイクメーカーKTMの輸入ディーラー「トシ西山」社長と友達になった。ある日、日本用KTMのグラフィックデザインを依頼された。短期間で3点のデザインを起こした。その中にKTMのロゴを取り囲む「オーバルリング」を入れたデザインを提案した。

実はオーバルロゴ(楕円は)KTMが初代から使用しており、紺の楕円にKTMの白抜き文字のモノがあったが一度倒産した折に不吉と言う事で封印され、以降は文字のみになっていようです。しかしそれはKTM社とディーラー側の考え、私は楕円をオーバルリングとして新しいイメージで採用する事で、潜在的クラシックファンを刺激し販売数を獲得しようというコンセプトを立て、グラフィックデザインの一部として提案しました。グラフィックデザインはオーストリア本社に送られたが、デザインを採用した車両は完成されなかった。デザイン料をもらっても作品が完成されないのはデザイナーとして心淋しく思っていました。

その理由はパーツメーカーitalyのacerbis社との兼ね合いで、進行が遅れているという説明でした。その後私のデザインは意外な形で市場に登場しました。車両全体のグラフィックでは無く、例のオーバルリングのロゴがマークとして採用されたのです。2001年と2002年市販モデル、MXレース用マシン、パリダカ用のラリーマシンなど全車種に採用。正に瓢箪から駒!この後KTM社はMXレース、ラリーで大活躍し、今ではEUの売上第2位のバイクメーカーとなっています。オーバルデザインロゴはKTM社のラッキーロゴとなりました。