ラックなたたずまい《安藤忠雄先生のギャラリートーク》

週末の土曜日、
昨日が最終日だった天保山サントリーミュージアムで開催されていた、
「対決。水の都 大阪vsベニス 安藤忠雄建築展2009」
を観覧してきました。

早く行かねばと思っていて、なんとか最終日前日に訪問できたサントリーミュージアム。
この日の最大のイベントは安藤忠雄先生自らが講演するギャラリートーク。

この日は午後の2回の講演があったのですが、私が拝聴したのは午後1:30からの1回目。
約30分間のギャラリートークは大阪府や大阪市、民間企業や市民が一致団結して始まった「平成の桜の通り抜け」計画についてでした。www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000009438.html

私、正直こんな計画があることをまったく知りませんでした。
恥ずかしい限りです。
なんでも、造幣局の有名な桜の通り抜けを天保山まで延長して堂島川、土佐堀川など旧淀川の河辺を桜で一杯にしようという計画のようです。
しかも、河辺のビルディングには甲子園のように蔦を生やすというようなグリーン化計画も含まれているとか。

数十年後の大阪の街並みが楽しみです。

ユーモアに溢れた楽しく、しかも奥深い内容のギャラリートークでした。
東京大学の学生の頼りなさについてのお話もなかなかでしたが、上記のような計画を「隅田川にしてくれよ」と石原知事に頼まれて断った話が大阪人の私には印象的。

「隅田川が大阪のようになるには50年以上かかります。なぜなら、大阪の大川は江戸時代から物流の拠点として栄えてきた歴史があるけれども、隅田川にはありません。」

とのこと。
でも、大阪人は街の文化的整備にお金を出さないこともいくつかの大手企業の実名を上げてチクリとすることも忘れていませんでした。

サイン入りの書籍を買い求めサイン会で「○○へ、ってお願いします。」
良い展覧会でした。