阪神なんば線(2) 桜川

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 先日南港へ行く途中に見た阪神なんば線九条駅が予想外にきれいだったので、これは他の新駅も見ておいた方がいいと思い、また大阪へ行く用事があったので、目的地は梅田でしたが敢えて阪神なんば線で難波へ向かいました。  

まず桜川駅。駅周辺は材木問屋の多い土地柄だったそうで、ホームにも随所に木素材がアクセント的に使われています。
 


ベンチ。ややピンクがかった色、材質は桜?ベンチ周辺の床は似た色調のタイルが敷かれています。

天井の間接照明。ここにも木が使われていて柔らかい雰囲気を演出。ホーム全体は明るいグレーのモノトーンで、そのままでは無機質な印象になったかもしれませんが、自然素材が入ることで雰囲気が和らぎます。




桜川駅で最も特徴的だったのがこれ。上りと下りで壁面のデザインが全く異なります。上りはメタリックでやや暗い色調、下りはつやのないピンク/ベージュのタイル。明らかに印象が違うので、どちら方面のホームなのかがとっさにわかります。また、ストライプのパターンが上り側は垂直、下りは水平基調になっており、明度も質感も変えてあるので色覚障害の人にとってもわかりやすいのではないでしょうか。





インフォメーションボード。駅名表示、時刻表、時計、構内の案内と出口方向表示、避難経路、路線図。更に裏側に回ると消火器と消火栓までがスッキリ統合されています。AEDはここにはありませんでした。
 


と思ったらこんなところに。これは改札階にある自販機。AED内蔵です。
 


改札付近。全体をモノトーンで統一し、方向表示、案内をサイドの高い色で高い位置に置き、視認性を確保する手法は九条駅と同じ。ただしこちらは基調となるグレーが明るい。

 

少し気になったのは点字ブロックによる誘導経路で、この写真を見ると改札を抜けてから奥の壁面までまっすぐ誘導し、そこから壁沿いに歩かせるようになっていますが、ホーム階に下りるには(エレベーターにしろ、階段、エスカレーターにしろ)もう一度通路を横断する形になります。利用者の多い時間帯、足早に歩く人が通路にあふれていたら危険ではないのだろうかと心配。

本来なら改札を抜けてすぐ左折、改札側の壁面に沿って階段の方へ、というのが理想かと思いますが、改札脇にある精算機を避けた結果こういうレイアウトになったようで、苦肉の策だったのだろうと想像できます。実際のユーザーの声を聞いてみないとわかりませんが、ちょっと疑問の残ったところ。