芸術って難しい

最近、ゴヤが描いたとされていた「巨人」が、実は、彼の筆によるものではなかった。ということが話題になっています。

2月2日の日経新聞の夕刊でも取り上げられていたのですが、
こういう(本当の作者は違った)ことは、これまでにもまま
あったことだそうです。

僕がおもしろいと思ったのは、その作者が別人だったという
ことによって、落胆したり(おそらくその絵の所有者か高く
評価していた人なのでしょう)、鑑定結果自体を受け入れよ
うとしない人までがいるということです。

これって、「絵そのものを評価しているのではない」という
ことですよね?

そりゃ、作者自体がブランド化しているのはわかるのですが、
絵そのものがそこにあって、その絵がすばらしいものであれば、
作者が誰であれ、その絵の評価が変わることはないように思う
のですが・・・。

もちろん、知識として、作者に関する事柄を詳細に知っている
ことはすばらしいことだとは思います。

が、純粋に絵を視る目を養うことが重要なんじゃないか?と
思うのでした。