2.5-PLY GAUZE TOWEL
中学生職業体験
- 2009/01/24 18:00
- 投稿者: murakamiM
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学校側からは、「普段のお仕事の手伝いを、させてやってください。」とのことでしたが、貼箱製作は職人の世界。
初めてやってきた中学生では、流石にラインの中で仕事をさせることは出来ません。
そこで、昨年も行なった「貼箱製作ワークショップ」をすることにしました。
昨年の参加者はデザイナーなど大人でしたが、今回は中学生です。
材料など全てこちらが準備をして作らせることは簡単ですが、それもオモシロクありません。
最近の若いモン(おっちゃんのいい方でんな〜)は、テレビゲームやパソコンが生まれた時からあった世代です。
バーチャルには慣れていても、リアルは苦手と聞いています。
ではということで、貼箱の元(中芯)になるボール紙を、実際にカッターナイフと定規を使って作ってもらいました。
聞くと、家はもちろん、学校でもカッターナイフを使うことが殆どないのだそうです。
そこで、ビックリ!!
ボール紙に対して、カッターナイフを垂直に入れるのは当たり前だと思っていましたが、それが出来ません。
斜めに傾けたり、ナイフをねかせずにかなり立てた状態で截ってみたりと、いろいろです。
いかに今の子供たちが、手先を使って何かを作ったりしていないかがわかりました。
もちろん、それなりに出来る子もいるのですが、出来ない子は極端ですね。
知り合いのデザイナーに聞くと、30歳以下のデザイナーでさえ、カッターナイフは使えないといってました。
恐ろしい世の中です!!(笑)
これからの日本、特に我々製造業が「ものづくり」をしていく上で、難しい環境になっていることが改めてわかります。
最終的に何とか「貼箱」を作って帰りましたが、作り出すと難しいながらも真剣に取り組み、楽しんでやってくれました。
中学生による「職業体験」、難しい課題もあると思いますが、多感な時に「仕事」を体験することはとても大きな意味があります。
ほんの数時間ですが、彼らが「仕事」を通して、何かを感じてくれれば、将来役に立つことでしょう。
ガンバレ、子供たち!!
★五感で感じる「こだわり」のオリジナルパッケージ企画・製造★
村 上 紙 器 工 業 所
手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。
手づくりでしか、表現できないことがある。
機械での量産化では到底及ばない、「貼箱」への愛情。
中身と同じように、パッケージにも込めた「自己主張」の魅力。
そんな「魅力」をお届けしたい・・・。