電気自動車に乗って思ったこと

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 やや旧い写真ですがこのblogではまだ書いていなかった話題を一つ。

 この写真は日産のハイパーミニという電気自動車です。




数年前まであるカーシェアリングのサービスに供用されており、横浜で事務所を構えていた頃、日常の足としてよく利用しました。カーシェアリングのサービスが横浜みなとみらい地区で始まったのは21世紀に入って間もない頃で、21世紀と言っても別にたいしたことは無いな〜といささか拍子抜けしていた私にとっては、日常的に電気自動車に乗るという経験は多少なりとも子供のころにイメージしていた未来に自分が今いることを実感させるものでした。

カーシェアリングのシステムについてはまた別の機会に書くとして、今日は電気自動車に乗ったときに思ったこと。 このハイパーミニという車はハイブリッド車ではなく、正真正銘の電気自動車。本拠地の駐車場に戻って車を返却するときには必ずそこに据え付けられた充電スタンドから充電用のプラグを車の正面についているソケット(日産のマークの部分がフタ)にガッシャンと差し込んで充電します。モーター駆動で、発進と同時に最大トルクをかけられるため加速もよく、軽量なためブレーキもよく効き、機敏でおもしろい車でした。仕事で使う上では、お客様の送り迎えに使うとすごくウケるという効果もあります。
…ただし二人乗りなのでお客様を一人しか乗せられませんが。

さてこの電気自動車。内燃機関のガソリンエンジンを積んでいないので極めて静かです。走行中に聞こえる音はほとんどロードノイズのみ。では排ガスも出ないし騒音も無いし、良いことばかりかと言うと実はそうでもなく、

静かすぎて危ないのです。

特に歩道のない狭い道路に乗り入れるときには普段以上に細心の注意が必要でした。電気自動車を自分で運転してみて改めて実感しましたが、歩行者は後ろから近づいてくる車の音に反応してよけてくれているものです。しかし夜間ならヘッドライトを点灯しているからまだしも、日中で周囲の騒音も大きいような状況では、電気自動車は静粛であるが故に、後ろから近づいても気づいてくれないことが多々ありました。

このハイパーミニという車が発売されたのはもう10年程前のことですから、現在では研究も進んでこれらの問題にも様々な対処がなされていることでしょう。残念ながら私は新しい世代の電気自動車を運転する機会にまだ恵まれていませんが。