『夢の寺子屋』

  • 投稿者:  
  • 表示回数 2,238

昨日、京都の旅館「銀閣」で、鈴木正文氏(ENGINE編集長)と奥山清行氏(工業デザイナー)の対談を聞いてきました。


今、私が最も注目している奥山清行氏ご本人にお会いできる初めてのチャンスでした。
奥山氏は、世界中を飛び回っている方で、この日も急遽地元へ帰らなければならないということで、約二時間弱のお話でした。

いろいろなお話がありましたが、なかなかテレビや活字では聞けない(?)内容もあり、濃密な時間でした。

彼の著書「伝統の逆襲」でもあるように、日本には世界でもトップクラスの技術がある。
しかし、地場の文化やその技術があっても、それを活かしきれていない。

日本では、デザイナーがサラリーマン化してきており、閉じた世界にいる。
例えば、鯖江のメガネはチタンの鍛造で作っているが、自動車の世界では考えられないという。
業界が違うと、そんな考えられないようなことが出来たりする。それらをコーディネートする人間が、なかなかいない。

日本では中小企業は大企業の下請けだが、イタリアでは中小企業が独立して、世界へ直接出て行く。

ものを作るということは、ある意味山を削ったりして環境を破壊すること。それに見合うだけの価値がなければ、基本的にはものを作ってはいけない。

これからの日本は、大量生産大量消費ではなく、大事に使ってもらえるものを作らなければいけない。
それは、「必要だから仕方なく買うもの」ではなく、「必要ではないが欲しいもの」。
「人に欲しいと思わせるもの」、「その商品のストーリー、背景が見える(伝わる)もの」を作らなければならない。
日本人としてのモノに対する観念(精神的なもの)、想い、Identityが大切・・・だと。

モノづくりに携わる一人として、いろいろなことを気付かせていただいたひと時でした。



★五感で感じる「こだわり」のオリジナルパッケージ企画・製造★

村 上 紙 器 工 業 所

手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。
手づくりでしか、表現できないことがある。
機械での量産化では到底及ばない、「貼箱」への愛情。
中身と同じように、パッケージにも込めた「自己主張」の魅力。
そんな「魅力」をお届けしたい・・・。