4月も4週目が間もなく終わります。
先週からは気温が25度前後で推移する日も出始め、日中から夕方にかけては半袖でも十分過ごせるようになりました。
一方、日曜日から水曜日にかけてはすっきりしないお天気が続いていましたが、この間は上着を羽織ってもひんやりする程でした。
そして木曜日からは再び夏日が戻ってくることに。
日中、窓の外からは時折、カエルの鳴き声がはっきりと聞こえてくるようになりました。
しかし、日がすっかり暮れた帰宅時間には、一枚羽織ってもまだ少し肌寒い印象です。
この時期は本当に体調管理が難しいので、ワンちゃんのお散歩などで外出される際にはくれぐれもお気を付けくださいね。
さて、今回はハーフチョーク首輪のお直し加工でお問合せを頂きました。
『犬のハーフチョークを長くすることはできますか?43センチ程度を48センチほどにして欲しいです。』というお問い合わせを頂きました。
これ以外の情報がなかったため、まずは以下のようにお返事させて頂きました。
「この度は弊社サイトなどをご覧の上お問い合わせを頂き有難うございます。
ハーフチョーク首輪のチェーン部分の交換は可能です。
ただし、部品が付いた状態ですのでメッキを必要とする鉄製チェーンの使用は出来ません。
ステンレス製のチェーンと丸カンを使用して作り直す形になります。(チェーンと丸カンの色は銀色のみでの対応となります)
また、弊社で取り扱っているチェーンや丸カンでの交換となります為、現在取り付けられている丸カンやチェーンに類似したサイズでの交換となる点をご了承下さい。
手順としましては、交換に使用するチェーンと丸カンは先に磨いておき、チェーンを交換して両端を丸カンで繋ぎます。
繋いだ後に行う丸カンの切り口部分の溶接では、溶接面に焼け汚れと、周辺に高熱による変色が生じますので、これらを手作業で磨いて落とします。
今回のお問合せでは、使用する鎖の太さや丸カンのサイズが不明なのでざっくりしたお返事になってしまうのですが、交換加工費は以下の範囲で収まるかと思います。
1本あたり ¥1,400から¥2,000 になります。 (ここに10%の消費税と返送の送料が別途掛かって参ります。)
返送送料につきましては、入るようであれば郵便局のレターパックプラス(¥520)で、きつい場合にはゆうパックでの発送となります。
お支払方法は弊社指定口座(三菱UFJ銀行もしくはゆうちょ銀行)へのお振込みとなっております。
代金引換をご希望の場合にはゆうパックのみの発送となり、ゆうパック代金に郵便局への代引き手数料が別途掛かってまいります。
お直し加工には3営業日程度のお時間を見て下さい。
http://blog.livedoor.jp/kusariya/archives/52138677.html
上記URLは、弊社ブログで過去にお直し加工した実例記事になります。
この記事はチェーンを縮めるというご依頼内容ですが、記事内の写真にありますように、ハーフチョークを輪に広げた状態でその中に硬めの紙を入れて内周を測定し、そのサイズ(内周)になるようにチェーン長さを調整します。
現在は、約43㎝で、これを48㎝程度に長くして欲しい(約5㎝ほど長くして欲しい)とのご希望ですが、内周をプラス5㎝程度長くする形でよろしいでしょうか?
(チェーン1コマのサイズの都合上、ご希望の内周ピッタリとはならない可能性がございます。その場合には、基本的にはご希望内周より大きくなる方のチェーンのコマ数で製作させて頂いております。)
ご不明な点や変更希望個所等がございましたらお気軽にお問い合わせください。
改めてお返事させて頂きます。
それではご検討、お返事の程、宜しくお願い致します。
有り難うございました。 」
再度測定頂いたところ、頭周りが50センチ、首周りが53センチあり、『短期間で成長してました。。。』とのことでした。
『ハーフチョークは45センチ程なので8センチ程の直しになるかとおもいます。』とお知らせ下さいました。
ワンちゃんの写真に測定した場所を記入したものも添付頂いてありました。
首周りについては首の一番細い位置が53㎝との事でしたので、実際に装着するとちょっとキツイ可能性が考えられました。
また、お直し加工するハーフチョーク首輪のサイズも当初の43㎝から45㎝ほどに変更になっていました。
ハーフチョーク首輪の最大内周を今より8㎝ほど大きくなるように製作することは可能ですが、もしかして測定場所や数値に間違いがあると、まだキツイ首輪に仕上がってしまうかもしれません。
そこで、よりピッタリサイズに仕上げるために、写真を交えて以下のようにお返事させて頂きました。
「よりご希望に近い形でお直し加工する場合には、以下の方法でサイズを決定して頂ければと思います。
コピー用紙やチラシ、カレンダーなど、ご自宅にある紙類を利用して、紙の帯を作って頂きます。
帯をワンちゃんの頭に巻き付けて輪を作り、少しずつその輪を広げ、耳を通して首の方まで持ってきながら、戻した際の抜け具合なども検討し、ご希望の内周を決めます。
顔側から首側に向けて耳を通す際には割合楽に通り、首側から戻した際には、耳に引っ掛かるくらいであれば、ワンちゃんが急に後ずさりしたり、頭を大きくブルブル振った際にハーフチョーク首輪がすっぽ抜けするリスクが小さくなります。
内周が決まった時点で印をつけて、余分な分の紙をカットします。
この紙をお直しするハーフチョーク首輪と一緒に送り下さい。
この紙と近い内周になるようにチェーン長さを調整してお直し加工させて頂きます。」
後日、『実際の寸法と、指示いただきました紙の紐を同封してますのでご確認願います。』というメールを頂き、翌日の遅くにレターパックプラスでハーフチョーク首輪が届きました。
早速、届いたハーフチョーク首輪の内周や交換予定のチェーンと丸カン部分のサイズを測定しました。
最大内周は約43㎝、使用されているチェーンと丸カンの線径はそれぞれ線径3mmと線径4mmでした。
また、頭周りと首周りのサイズが書かれたメモと長い紙紐が同封されていました。
メモによりますと、頭周りは53㎝、首の一番細い部分は48㎝となっていました。
同封頂いた紙の紐を測定しましたところ、54.9㎝の長さがありました。
丸カンについては、弊社商品にほぼ同寸法のものがありましたのでそれを使用することに。
チェーンについては、現在付いているものは弊社で製造しているものより少し細長い形状でしたが、線径は弊社製品と同じものでしたので、それを使用して、お直し加工することと致しました。
チェーンを取り替えた最大内周が約55㎝になるようにお直し加工させて頂く形でご提案し、了承を頂きました。
同封頂きましたメモでは、ワンちゃんの頭周りが53㎝ですので、約2㎝大きなサイズになれば、装着時にお耳を通すのが苦になることは無いと思います。
今回お直しさせて頂いた内容は以下の通りです。
ハーフチョークのチェン部分を長いものに交換する加工(ステンレス製パーツを使用し、現在よりも最大内周が12㎝長くなるように加工する)
使用チェーン STCM-3.0 使用丸カン STPM-4022 ¥1,980(10%の消費税込み・送料が別途掛ってまいります。 2024年4月時点での価格です)
お送り頂いたハーフチョーク首輪、飾りがついた表側の、表面の革部分にヒビ割れが多く見られました。
乾燥に伴うヒビ割れではないかと思われます。
そこで、返送のご連絡の際、老婆心ではありますが、以下の文章を付けさせて頂きました。
「今回お送り頂きました首輪の革部分、飾りがついた表側の、表面の革部分にヒビ割れが多く見られました。
乾燥に伴うヒビ割れではないかと思われます。
厚みのある立派な革首輪ですし、チェーンや丸カン部分もステンレス素材ですので、是非ともこれ以上ヒビが深くなりにくくなるようにお手入れをして頂ければと思います。
お手入れ方法は、かばんや靴などの革製品と同じで大丈夫だと思います。
固く絞ったタオルや、コンビニでもらえるお手拭きでも大丈夫(ノンアルコールタイプの方がよいかと思います)ですので、首輪の革表面を拭いて少し湿度を与え、少ししてから、ミンクオイルや、ラナパーという商品名の皮革用クリーム(天然素材を組み合わせたもので害は無いようでした)などの保革油をうすく塗ってあげて下さい。
最初のうちは7-10日くらいに一度の割合で数回お手入れをして頂ければ、表面部分の革の乾燥も収まり、ヒビ割れの進み具合もずっと穏やかになってくれるかと思います。
それ以降は、時々様子を見つつ、1ヶ月から2ヶ月に一度程度のペースで薄く保革油を塗って頂ければ長持ちしてくれるかと思います。」
ハーフチョーク首輪返送後、ワンちゃんのお写真と共にワンちゃん情報もお知らせ頂きました。
ワンちゃんお名前はタタくん。1歳10ヶ月のミックス犬なのだそうです。
<ブラックマウスカードッグ>で検索すると、タタ君に似た子がたくさん表示されるのですが、タタ君は茨城県で保護された、保護犬なのだそうです。
ご縁があって家族に迎えられたそうです。
『警戒心強いけど、撫で撫で催促する甘えん坊です。』
この文章からも、タタ君が安心して幸せに暮らせていることが伝わってきます。
『ハーフチョークは先代のワンコのものでした。
綺麗にお直ししていただきましたのでタタのここぞ!というお出かけで使いたいと思います。』
先代ワンコのハーフチョーク首輪であれば、首元に長く装着されなくなっていた分、時間経過とともに革の表面が乾燥してヒビ割れが進んでしまったのだということが容易に想像されました。
革製品はそのまましまっておくよりも、定期的にお手入れしながら使ってあげた方が長持ちしてくれます。
実際、お手入れせず未使用でそのまま箱に入れて長期間しまっておいた革のスニーカーや、子育てに追われお手入れを1年近くサボっていた革製カバンの縁(可動部)や革製のショルダー部分は、乾燥が進み表面に細かなヒビがたくさん出来ていました。
その後、保湿をしてあげ、市販の革用クリームを塗るなどのお手入れをして、なんとかそれ以上のヒビの進行は抑えられていますが、以前の状態に戻ることがないのは残念でした。
せっかくタタ君専用のピッタリサイズのハーフチョーク首輪に生まれ変わったのですから、『ここぞ!』という時だけでなく、お手入れしてあげながら、是非、普段のお散歩でも定期的に使ってあげて下さいね。
有難うございました。
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