引張バネ・引きばね

 引張コイルばねは,圧縮コイルばねと異なり,外力の作用点が明確であることです、

それ以外には本質的に異なる点は無く、ただスペース効率をよくする為に初張力を積極的に利用することから、通常は冷間で密着成形されます。

また引張コイルばねは荷重を負荷するためのフックがあり、両端部にばねの一部を成形したもの,またはそれに変わる金具が取り付けられています。

このように引張コイルばねの設計に際しては,コイル部の応力以外に,フック部の応力検討が必要です、フック部はかなり小さな曲率で曲げ加工される時は、フック部には大きく応力集中が生じ,良く永久変性や折損の原因となるので,設計上特に注意を要します。

その為に、フック部とコイル部本体とは別に製作
する、絞込みフック、ネジ式フック、また出来るだけ
応力を緩和する為に、フックの立ち上がりを
大きなRにつけるUの字フック等があります。

引張りばね・引きばね

絞りフック引張りばね