コト作り

日本はものづくり立国だ、とはよく言われることです。
実際に日本の製造業には世界に名だたる会社も多く、日本の経済を支えています。

ホームページを作る中で、ページの多くを、商品の素材やスペック、仕様や機能などの商品情報を羅列して掲載することが一般的になっています。
もちろんそれらは商品の購入を考えている消費者にとっては有益な情報ですし、必要なものでもあります。
しかし、それだけでは商品をアピールするには情報が不足していると感じます。

今の日本にはものがあふれていて、何か商品を手に入れたいと思った時には大抵のものはすぐに手に入ります。
また、どのメーカーの商品を選んでも、大きなはずれもない(と消費者は考えています)。

そんな時代に自社の商品をアピールするには、その商品を購入し使う事によってどんな体験ができるのか?どんなイイコトが起こるのか?をお客さまがイメージできる情報を提供することが有効です。

マイクロソフトの前のウィンドウズのバージョン名はXPでした。このXPは”experience”=”体験”を意味していました。
また、ドイツの自動車メーカーBMWは、「駆けぬける歓び」という言葉をキャッチコピーにしています。
いずれも、その製品を使う事によって、顧客に起こる変化や体験を商品価値としてアピールしています。

日本の製造業も製品の機能やスペックだけでなく、その製品を使うことで体験できる「コト」をアピールすることで、顧客を生み出すことができるんじゃないでしょうか?

「うちはものを作ってるだけだから、そんなこと簡単にできないよ〜」という声が聞こえてきそうですが、でも、その商品を企画した時には、きっと「こんな風に使ったら便利だ」とか、「こんな時に使ってもらいたい」といったアイデアがあったはずです。
そのアイデアや想定一つひとつが、ユーザーの体験できる「イイコト」そのものではないでしょうか?
製造業の方でも、気づかないうちに消費者のイイコト、コトづくりをしているのです。

不景気な時期でも、不景気な時期だからこそ、消費者はイイコトを探しています。
製造業の方々も、もの作りだけでなく、コト作りの会社としてアピールしてしてみては如何でしょうか。

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