「大阪人」デビュー!!

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11月1日発売の月刊「大阪人」12月号に、村上紙器工業所が掲載されました。
内容は、以下の通りです。よろしければ、ご覧ください。

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「村上紙器工業所 夢は貼箱(はりばこ)界のフェラーリ」

鍛え抜かれた確かな技術と、磨き抜かれた豊かな感性を、持ち寄って、新たな活路を切り開く。
大阪の職人よ、クリエーターよ。まさに連帯の時、来たれり!
代表者 村上 誠・談

大阪メイドな名品「貼箱」

ー「価格競争」から「価値競争」へー

黒いシックな箱をご覧ください。超高級オーディオメーカーから依頼を受けて製作しました。CDのかすかなノイズさえ、逃さず取り除く特殊なフィルターを入れます。
小さな製品といえども、かなりの高額。発送する際、製品を収納する容器ですので、通常なら丈夫なボール箱でもかまいません。
しかし、同社の発想は違いました。顧客は音楽をこよなく愛し、耳の肥えたオーディオマニアばかり。製品を取り出した後も、箱を手元に残し、小物入れなどに利用してもらおう。心地よい音楽を聴きながら、末長く自社のファンになってもらえるのではないかと考えました。当社も精一杯の知恵と技術で、心に響く箱作りに打ち込みました。
パッケージが直面する方向性は、二極分化しつつある。
ひとつは徹底したコストダウンの厳しい道。昨今の経済環境下では、コストダウンの格好のターゲットになりかねない。受注を巡り、業者間で価格の叩き合いが生じ、コストダウンを助長する。残念ですが、否定できない現実です。
もう一つは、企業活動の付加価値向上に貢献する明るい道。パッケージは単なる容器ではない。製品やブランドのイメージアップにより、企業価値そのものを高める可能性を、パッケージは秘めています。
お金はいくらかかってもいい。新機種のプレゼン用に、とっておきのパッケージを作って欲しい。
当社にも予想外の注文が舞い込むように。前者が「価格競争」なら、後者は「価値競争」。私たち中小企業が勝ち抜くには、「価格競争」から「価値競争」への構造転換が必要です。


ー寄り道回り道は「コラボ道」ー

1952年(昭和27)、祖父が創業。紙器の中でも、貼箱(はりばこ)という特殊な技術を得意としてきました。
ボール紙で箱を作る。次に天然素材であるニカワを熱で溶かし、箱の表面に、紙や布地などを貼り付けていく。ニカワは冷えると急速に硬くなる。すばやく正確な熟練技が要求されます。
とはいえ、職人たちが表に出ることはほとんどない。いつも下請け仕事を粛々とこなしてきました。が、待っているだけでは仕事は細るばかり。全く違う業界の人たちとの交流を始めました。
デザイナー、アーティスト、クリエーター。当初は戸惑いましたが、当社の貼箱をすごい、すごいと褒めてくれる。
褒められると、うれしい。こちらも真剣になる。アイデアをぶつけ合い、思いきって斬新な貼箱を仕掛けてみた。いきなり商売にならなくてもいい。何かのご縁でサンプルを見て、お付き合いが始まることが少なくありません。
貼箱屋の3代目ですが、この道ひと筋は、性が合わない。放送局の技師、保育士を経て、カナダへ。レストランの皿洗いに、日本人観光客相手のカメラマン。若いころ、仕事を変えながら、度に明け暮れました。どんなに多くの人たちと出会ったことか。
今は異分野の皆さんとのコラボレーションを進めていますが、振り返ると、私の人生、コラボレーションの連続。寄り道や回り道も、「コラボ道」につながっていた。
めざすは貼箱界のフェラーリ。確かな技術や豊かな感性を持ち寄って、新たな活路を切り開きましょう。大阪の町工場から、世界の名品、逸品が生まれる日を信じて。


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「夢は、貼箱界のフェラーリ」・・・・・

「フェラーリ」とは、ご存知の通り世界最高のスポーツカー専門の自動車メーカーです。
最近、私がとっても興味を持っている企業の一つです。

例えば、トヨタの年間生産台数は約800万台以上。それに対して、フェラーリは約6,000台くらいしか作りません。

しかし、フェラーリの最低価格は2,500万円以上しますし、おまけに新車を注文しても、1〜2年待ちは当たり前です。
それだけのお金を払って、しかも一年以上待っても、お客様に「欲しい!!」と思わせるだけの魅力(ブランド価値)があるということです。

そんな魅力ある「貼箱」を、私たちは作っていきたいと考えています。



★五感で感じる「こだわり」のオリジナルパッケージ企画・製造★

村 上 紙 器 工 業 所

手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。
手づくりでしか、表現できないことがある。
機械での量産化では到底及ばない、「貼箱」への愛情。
中身と同じように、パッケージにも込めた「自己主張」の魅力。
そんな「魅力」をお届けしたい・・・。