機械イラスト日記vol.1

はじめまして、有限会社ビー・ゼンです。このたび「BMB」に参加し、イラストのこと、デザインのこと、コンテンツ制作のこと、スタッフがかかわったり、感じたりしたいろいろな情報を発信していきます。よろしくお願いいたします。 さて、先日社内での談話中に、曲がったパイプのリアルな描きかたについて話題にあがったことがありました。内容は、よくリアルイラストで描かれる表面の映りこみは、実際にはありえないというもの。試しに3Dソフトを使って同じようなパイプを描いてみると、そうなるようにデータを細工しない限りそのようには見えませんでした。でもそのありえない描き方のほうがそれっぽく見えるのです。
なるほど、これは他の例ですが、目に見えた機械や構造物を3Dや線画でリアルに描いた場合でも違和感を覚えることが多くあります。表面の質感や形状にまったく問題が無くてもどこかおかしい。そこでどうやったら感覚的に馴染むか考えてみると、単純に影が無かったり、工場の密室内なのに太陽光線が当たっていたり、はたまたピカピカのステンレス圧力鍋なのにガスレンジが映りこんでなかったりという単純な部分が影響していることが多いことに気がつきます。

それがリアルなイラストであれ、簡潔な線画イラストであれ、いろんなシチュエーションで見る人にとってスムーズに頭に入るようなコンテンツを作るには、自然な感覚と、逆に人工的な感覚のバランスを取って観察することも大事なのでしょうね。(藤田)