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染め型紙

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 染め型紙の写真


大学に行く前に、伝産協働バンクでお世話になっている方のところで、友禅の着物の染め型の販売会があるので行って来ました.
これは和紙に柿渋を染めた渋紙というものを小刀で彫って切り絵状に穴を開けたもので、友禅染ではこれを使って糊をおいて防染し、何重にも染めていきます.
今回販売していたのは実際に使用済みのもので、色々と注意書きがしてあったり、補修の後が見られるものでした.

和紙のデザインに活かそうと見に行きましたが、伝統的に伝わる柄を職人が色々と手を加えることで生き残った柄は、現代の目で見てもどれも素晴らしいものばかりでした.
我々はモダンデザインとして伝統的な装飾を排除したスタイリングをしていますが、その歴史は底が浅く江戸時代から続く図柄のリファインにはかなわない様な気がしました.

それにしても、この図柄を全て手で彫っているのには解っていても驚きます.

停電の中でのワークショップ

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プレイフル・デザイン・スタジオのワークショップに参加.
サントリーミュージアムの映像コーナーで開催でしたので、ディック・ブルーナ展を見に行くお客さんの目の前での公開ワークショップでした.
これは、コドモの目線を取り戻してそれをオトナがデザインに活かそうという趣旨のもので、安易にコドモを過保護にもせず対等の関係で見る、ある意味インクルーシブデザインにちかいアプローチのデザイン手法であるとも言えます.
ワークショップのファシリテーターは村田智明さんで、またリアルタイムドキュメンテーションとして神戸芸工大の曽和具之さんのチームも参加してかなり豪華な体制でした.

ワークショップの内容は村田さんが多摩美の授業で行っているものをアレンジしたもののようで、写真を読み解く中で新しい気付きを発見するという、コドモの心理や感情を想像しながら疑似的だけどハンドリングの良いオブザベーション手法を行いました.
写真でもディスカッションを重ねると新しい発見も多く、モノやコトへの変換も可能で手法としての可能性を強く感じました.

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ただ、ワークショップの最中に最近ハヤリのゲリラ豪雨に見舞われて、サントリーミュージアムが一時停電となり非常用電源が点灯する騒ぎになりました.ただ、時間のないワークショップでしたので、真っ暗の中でアイディアを出しあうという、非常に珍しい経験をしました.(デスクトップPCを持ち込んでいたドキュメンテーションチームはかなりダメージ大きかった様ですが、、、、)

Peugeot Design Contest 2008

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プジョーのデザインコンテストの上位の発表がありました.
テーマは“IMAGINE THE PEUGEOT IN THE WORLDWIDE MEGALOPOLIS OF TOMORROW”ということで都市との関係性を考えるもののようです.

作品を見るとイマドキのCGレンダでムービーなどで、プレゼのクオリティと解りやすさはどのアイディアも秀逸で、リアリティの持つ力強さは実感できますし、それでないと伝わらないアイディアもあります.
ただ、やはりそういうところが優秀な分、アイディアがスタイリングだけに偏っているような所が気になります.コンセプトモデルなので、メカニカルな部分やパッケージの部分は多少目をつぶれるはずなので、逆にさらに極論をうまく一般化したものを出す必要がある様に考えました.

たしかにそういうアイディアは、ナンジャコリャ提案になる可能性も多くリスクもあります.
北京オリンピックのハンマー投げを観ていて思いましたが、上位の成績を出している人はファールの数もかなり多く、ファールと好成績のギリギリを狙って投げているのが解ります.
クオリティの高いアイディアもそれだけ独創性が強く、受け入れられないリスクも多いですが、それでもそのリスクをとるべきなのだと思います.

「サステナブルな社会に向けたデザイン開発」

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私の大学時代の先生で、エコデザインおじさんこと益田さんのセミナーがATCで開催されます.
これは、エコ・プロダクツデザインコンペに関連したもので、彼もその審査員に加わっています.
彼はエコデザインに関しては昔から広く関わっていて、最近のロハス的なマーケティング絡みのエコもどきとは一線を画した活動をしています.

直接話を聞ける良い機会ですので、是非どうぞ.

 

以下案内文です
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製品であれサービスであれ、そのライフサイクルを考えると、何年、何 十年先の社会と生活に向けてデサインする必要がある。では、実現すべき サステナブルな社会とは、そこでの価値観とは?

【講師】 益田 文和
株式会社オープンハウス 代表取締役
デザインコンサルタント 東京造形大学デザイン学科教授
エコ・プロダクツデザインコンペ2008審査員
【日時】 9月5日(金)午後2時~4時
【会場】 大阪市住之江区南港北2-1-10ATCビル
ITM棟9階セミナールーム 1
【参加費】 一般:1,000円、学生:500円
【主催】 大阪デザイン振興プラザ(大阪市・アジア太平洋トレードセンター(株))
*講演会終了後、10階交流サロンにて交流会を予定しております。
【詳細】 (PDF) http://compe.osaka-design.co.jp/20080905.pdf
【お申込み】 お名前(フリガナ)・ご職業・ご住所・電話番号・メールアドレスをご記入のうえ、
mail又は電話・faxでお申込みください。
■大阪デザイン振興プラザ
mail:odp00@osaka-design.co.jp
電話:06-6615-5510 FAX:06-6615-5173

イケア

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神戸のイケアへ.お盆の最中でしたが、午前中に店に入れば駐車場も入場も混雑していませんでした.
昔に日本に入っていたイケアはあまりよく覚えていませんが、広い店内にはあらゆる家具やキッチンなどの設備も並んでいました.
欲しい家具もあったので店内を回っていると、なんとなくデザインが中途半端なのと、価格が安いのを姑息な手法でカバーしているので、なんかショッピングモールの安物のインテリアブランドショップを回っている気分になってきました.

安いモノづくりはそれなりに意義があると思いますしそれにデザインの果たす役割は大きいと思いますが、単なる偽装に近いデザイン処理はデザインを使った詐欺ともとられます.イケアはそこまでの悪意を持ったデザインとは思いませんが、単に安い店で終わるか、質の高いインテリアショップになるか今後の品揃えに注目したいと思います. 

ファシリテーションを学ぶ

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日本ファシリテーション協会の関西支部の定例会へ.4月から入会していますが、今まで幽霊会員でした.
ファシリテーションの講習やワークショップには参加したことはあるのですが、この会の定例会は実戦形式で色々なテストができるので、トレーニングを目的に参加しました.
「構造化を考える」ワークショップに参加しましたが、ファシリテーターがどこまで介入するか、という所が今日の気付きでした.
基本的にファシリテーターは、会議をコンテンツとコンテキストに分けた場合コンテキストの構築に責任を持ち、コンテンツの方向性は参加者から多く引き出すのが仕事ですが、どうしてもコンテンツの領域に入り込みがちです.特に自分も参加しながらファシリテーター的に動く場合は難しいと思います.
なるべく定例会にも参加して、その辺のトレーニングも積んでいきたいと思います.

檀紙

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2日続けて和紙の産地へ.今日は私一人です.
こちらの産地独特の紙に檀紙という、皺の入った和紙があります.
この漉き場は、三六判という大きな紙で檀紙を制作できる技術を持っていますが、最近はそれほど需要がありませんでした.今日は、15年ぶりに菱形の模様の檀紙をつくるということで、打ち合わせも放っておいてまず見学.

作業の段取り上、乾燥用の室のそばで皺を付ける作業をします。作る人に加えて見学者も多く、みんな汗だくになりながら紙に向かっていました.
15年も制作していないので、どの治具をどう使うかで色々と試行錯誤しながら進めていました.
確かに、道具だけみていてもどのように利用するか解らないものも多く、技術が途絶えるとその復興は大変だろうと実感します.

キッズグリーンマップ@大阪・中之島

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本日(7/20)の朝日新聞のちょうど真ん中に、「キッズグリーンマップ@大阪・中之島」としてグリーンマップの紹介をしていただいています.近畿圏の方だけかと思いますが、是非ご覧下さい.

この地図は、鶴見緑地の生き生き地球館の小学生と一緒に中之島を歩いて、環境に対して気付いたポイントをマップにしたもので、子供ならではの視点が新鮮です.
たとえば、
・ハトのデートスポット:ハトが集まっているところ
・ちょっと寂しい場所:移転して使っていない高校の庭に置いてある「考える人」
・うなぎ加工所:ウナギを店先で捌いている所
彼らが何を新鮮に思ったか、そしてそれをうまく表現するツールとして「地図」は非常に面白いものであると思います.

うなぎ加工所では生きたウナギを捌いていて、子供たちは興味津々で覗いていて、メガネを掛けた理系の少年はストップウォッチで一匹あたりの加工時間(14秒)を計測していました.

ビッグウエーブに乗ってしまいました

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Iphone

うわさのi Phone
今朝、仕事が午後からだったので近所のショップに行ったら、たまたまキャンセル出ていたものがあったので即効ゲット.
でも時間がなくて、とりあえずアクティベーションだけして仕事に行きました.

購入の大きな理由の一つはApp Storeで、モバイルならではのアプリに期待です.
とりあえず、これからいじり倒します.

フリーエージェント社会の到来

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 結構まえにstudio LのN上さんに勧められたフリーエージェント社会の到来を読みました.

最近は大学の金で本を買えるので本がたまる一方で、在庫の本はなるべく早めに読むようにしています.速読とかも試したけど、性格的に(もったいなくて)ダメのようです.

この本は元副大統領のスピーチライター(そういう職業があるのだ!)がアメリカでのフリーランスの働き方を実際に調査してまとめたもので、多様な仕事のあり方を浮き彫りにしています.

自分が会社を辞めた理由は色々とあるのですが、その一つがモノづくりの単位がITを利用してドンドン小さくなっていくことで「一人でメーカー」ができるのではないか、という仮説があったからです.
本の中にもありますが、生産の手段が個人で準備できるものであった時代(近代以前)では会社というものは存在せず、鍛冶屋やパン屋のように個人がそれぞれの職をもっていました.産業革命で機械化が進むと、工場の機械は個人で買えるものではなく資本家が投資をして設備を導入して、それを従業員に使わせることで会社というものが成立するようになりました.IT化がすすんで、そういった設備がまた個人で買える(若しくはレンタルできる)時代になったことを背景にまた仕事の単位が産業革命以前の個人の単位に戻る、という仮説を提示してその先駆けとなるデーターをこの本は示しています.

大阪万博の頃はガーンズバック連続体の様に「皆が共有できる目標」があり、企業はその目的に向かっていれば良かった時代です.現在はその「目標」を探すことが仕事になっていて、その仕事のあり方が大きく変わっています.
そういう状況に於て、組織の中にいようがいまいが「フリーエージェント的」な仕事の組み立て方は必要になってくるように感じました.

平行して読んでいたはたらきたいもその現象を裏から浮き彫りにしていて、興味深く読めました.(矢沢永吉の話が一番面白かった)