ラックなたたずまい《木製実験台をラック部材で耐震補強》

既存の木製実験台をシステムモジュールラックの部材で補強した名古屋大学の事例です。(㈱アイザック様施工)


3.11の東日本大震災以来、実験研究設備も地震対策が求められ、多くの大学や研究機関で対策が行われています。

中でも木製実験台の古いものには、地震に対する強度が十分ではないものが少なくありません。
実際に東北地方から関東地方では木製実験台の脚部部分が実験設備の重要と揺れのために座屈し、そのために上部の設備も大きく破損してしまうという実例が少なくありませんでした。

この名古屋大学の事例では、木製実験台の中にシステムモジュールラックシリーズのパレットラックの部材を使用して架台を組み、木製実験台の強度をサポートしています。

システムモジュールラックは1段あたり1000kg以上の荷物を積むために使用される産業用のラックです。
そのため強度は一般の軽量ラックや中量ラックとは比較にならない強さがあります。

その部材を木製実験台のサイズと形に合わせて加工。
がっちりと組み込みます。



実はこのアイデア、三進内部から出たものではなく、販売店でもあるパートナーの㈱アイザック様が生み出したもの。
意外とこういうパートナー企業様が考えるノウハウも少なくないと今回感じました。

もちろん、床固定も必須。
地震の揺れで家具什器が動いてしまうと避難経路が塞がれたり、揺れている家具什器で人が押しつぶされてしまう可能性があります。

地震対策も三進の仕事の一つです。