【1社取引から脱却する】

 私がお付き合いさせていただいている株式会社エクス(生産管理ソフトを
販売している会社です)が、AnswerFactoryを始められました。
 
 
 
製造業からの質問に対して、回答者がその質問に答えるサイト
で、私もコメンテイターになっているのですが、
 
そこで次のような質問がありました。
 
 
取引先が海外に拠点を移したため、発注が停止された。どうすれば
いいのか。
 
というものです。
 
 
このような例は、私のクライアントさんでもありました。
 
そもそも1社取引自体が、実に危なっかしい「薄氷経営」だったわけ
です。
 
  売上 = 顧客数 × 購買単価 × 購買回数
 
です。
 
お客がゼロになったら、売上は勿論ゼロ。
 
製造業の47%は、1社取引です。
 
これまでは1社とお付き合いしていれば注文も入ってきたし、
しんどい時期もあったが、それなりに乗り切ってきた。
 
そのような経験があるから、新規顧客を開拓しようという行動に
なかなか踏み切れないのです。
 
 
「いや、うちはお客が4社ある」
 
と言っても、最大手取引先の売上比率が60%を超えているなら、
それは1社取引と変わりありません。
 
別に海外移転でなくても、お客はいつか離れていくものです。
 
 
事業方針が変わって、あなたの会社の製品が不要になった。
 
あなたの会社の対応に不満を感じた。
 
等々の理由で、突然注文が来なくなることがあります。
 
1社取引の会社は、これまでマーケティングには全く手付かず
だったはずです。
 
だったら、本気でマーケティングに取組めば、短期間で直ぐに
お客を増やすことが出来ます。
 
私の最近の例でも、わずか3ヵ月で取引先を5社に増やした
工場があります。
 
4社しか取引先のなかった工場も、これは6ヵ月かかりましたが、
20社に増やすことが出来ました。
 
 
まずは、「お客は増やさなければならない」必要性を持つこと。
 
次に「行動」です。
 
「行動」とは、もちろん「お客を増やすための戦略立案と計画化」
そして「実行」です。
 
それではどこに対してマーケティングを仕掛ければいいのか。
 
どのような方法があるのか。
 
先に挙げた会社の例を順に説明していきますが、
 
まずは、あなたの会社がお客に対して何を提供できるのか、
 
を今一度明確にしておいてください。