さくら最前線

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東日本大震災からまだ1か月もたっていません。被災地の方々は季節や桜、花見どころでは無い現状がありますが、暗い話ばかりしていては、生活も経済も低迷し続けるという懸念がありますので、ここは私たちが頑張らないといけませんよね。今日は桜に関する話題です。

梅は咲いたが、桜はまだかいな…」という唄を思い浮かべてしまう今日この頃です。桜前線は今は九州北部に上陸したかな?というところでしょう。大阪は4月初旬の予定。(福岡では10~20%の開花のようです

今日は、私のライフワークでもある青少年更生活動の現場で、絵の好きな青年との話題に上った「桜をデザインしたアルミホイール・弥生」をご紹介致します。

毎年、春になるとこの「桜をデザインしたアルミホイール」を思い出します。私が初めてプロダクトデザインのジャンルに関わった作品でした。今から約30年前のこと、クライアントさんはあるtechno racingというカーチーム。暴走族ではありませんが、当時の発想やイメージが一般の方には良くないかも知れません。そこが残念。。

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デザインを依頼された時「桜の形?ダサイくないですか!」と営業担当者に文句を言ったものです。「いいから注文どおりにやってくれ」熱心に頼まれて渋々デザインしました。デザインは気に入ってもらい、製造されましたが暫くはあまり売れなかったように記憶していました。
ところが…あれから25年、沖縄でプロダクトデザイナーとして再出発しようと準備していた時、過去の作品をネットで調べていると…このホイールがあるファンのホームページに掲載されていました。それも何倍も価値が上がっていました。同時に当時一緒に製作してた広告も出てきて感動したものです。(ファンに感謝!)


ここで注目する部分は、この30年前のホイールが単品で1本20万以上(4本SET約90万)はする価値を持っているという現実。(通常7Jのホイール新品で1本4~6万円)5~10前にトリノやレビン、初代フェアレディーZの等のファン層に向けてこのホイールのコピー商品がかなり売れてました。一度モーターショーでその会社の方にお会いすると、深々と頭を下げられました。(笑) ※このホイールの権利を所有していた㈱ハヤシレーシング、techno racingは現存しないので権利フリーの状態だったと思います

思い出すと、このホイールや広告、ステッカーは大ヒット作品なんです。ステッカー(team弥生)だけで3年で6億は売上をしていると思います。すごい人気で当時の事を知っている人は意外と多いんです。この作品を「知ってますよ~僕の青春時代の憧れのホイールですもの~」と言ってくれた青年は31歳?位ですが彼の中学~高校期にも人気があったそうです。
ステッカーの「弥生」はtechno racingチーム代表の奥さんの名前。代表の松本さんも数年前病気で亡くなったと聞きました。クライアントさんが無くなっても、デザイナーが忘れていてもデザインは今も生きて注目されている…イメージより何より純粋に嬉しですよ。私がグラフィックからプロダクトデザインにシフトした理由は「商品はデザイナーを離れて成長する力がある」という点です。 だから、デザインは辞めれないのかも知れません。。 (^o^) 凡十郎