くしゃみ回数入力…浴びた花粉GPS携帯で対策

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 千葉県成田市の気象情報ベンチャー企業「ウェザー・サービス」(横田匡彦社長)は、携帯電話の全地球測位システム(GPS)を活用した花粉症情報提供サービスを始める。
 GPSによる位置情報から花粉を浴びた量を推定、利用者の症状と突き合わせることで、予防や症状緩和などの対策に役立ててもらう仕組みだ。
 サービスの名称は「電子花粉症日記システム」。同社に35%出資するNTTドコモの「iモード」で有料(105円~)提供を始め、KDDI(au)、ソフトバンクでも2月中に順次使えるようにする。
 システムは、ドコモが全国に設置する約2500か所の花粉センサーを活用し、空気中のスギやヒノキの花粉濃度を測定。GPS機能付きの携帯を持った利用者の移動記録から、どれだけ花粉を浴びたか推計する。
 利用者は1日1回、くしゃみの回数や目のかゆみなどの症状を入力。蓄積データから花粉の飛散量と症状の相関関係を分析し、地点ごとのきめ細かい飛散予測を生かした予防策や通院時のカルテとして役立てる。
 横田社長は「花粉症は個人差が大きく、症状も千差万別。1シーズン記録を付けていけば、個人の特性に合わせた情報提供やセルフケアがしやすくなる」と説明する。
 ウェザー・サービスは4年前から千葉大大学院医学研究院と共同で臨床研究に取り組み、こうした仕組みを開発。GPS携帯の普及や花粉センサー網が整ったことで、実用化にこぎつけたという。
2011年2月1日08時48分   読売新聞)



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