「もしドラ」プロジェクト放映の本音

10月3日(日)今朝のテレビ朝日の報道番組「サンデーフロントライン」で、「異例の超大ヒット!『もしドラ』が日本を救う!?」というタイトルの特集があり、中小企業基盤整備機構大阪支部の戦略的CIO育成支援事業で私たちがご支援している大阪市内の工具卸業(株)喜一工具さんが『もしドラ』的プロジェクトを実践している企業として紹介されました。
きっかけは、以前書いた私のブログ記事「もしドラ」「もしドラプロジェクトのその後」です。

今日の番組では、閉塞状態の日本経済や企業を救うのは、ドラッカーの『マネジメント』にあるように「顧客はだれか」「われわれの事業の目的は何か」「マネ ジメントとは何か」を経営者や管理職にある者(主として中高年男性)自らが、いま一度しっかり見直し考えることだという主張でした。

恐らくこの本がビジネス書という位置づけで空前の大ヒットを続けているのも、それが最大の要因かも知れません。

でも実は、私がこの企業のプロジェクトを「もしドラ」プロジェクトとしてブログに書いたのは、それに加えてもうひとつの思いがあったからです。

それは、今日の番組で「みなみちゃん」役として紹介された唯一の女性メンバーのように、企業の中の陳腐化した物にいち早く気づき、イノベーションのきっかけを掴むのは、既成の企業風土や価値観になじまない女性や若者ではないか、ということです。

彼女が番組で言っていたように「ヤカンを持ってお茶を入れ」たり、「選手のユニフォームを洗濯したり」するのでは決してなく、企業の変革や組織力強化にたいへん重要な役割を果たしうるということを理解していただきたいというのが本音です。

残念ながら、今回のテーマはそこまでは言及されませんでしたが、まあ思いの半分は伝わったのかな~と思います。

加えて、中小企業を支援する公的機関の事業が堅苦しい形式でなく紹介されたこと、また、日頃の私自身の仕事のあり方を見直すきっかけをいただいたこと・・・など、いろんな角度でいい機会になりました。

これからも、中小企業支援とともに、女性のキャリアやワークライフバランスを考え実践して生きたいという思いを新たにしたところです。