ラックなたたずまい《サッシストッパー》

フュームフード(ドラフトチャンバー)のサッシストッパーの話です。

ヒュームフード(ドラフトチャンバー)のサッシ。
ガス封じ込めの堰ともなるサッシの上下開け閉めの際に使われるストッパーには2つの考え方があります。

1つは「サッシが下がってこないようにするためのストッパー」。

研究者が実験中にワイヤーが切れたり故障したサッシが下がってこないようにするためのストッパー。
という考え方。

2つめは「サッシが規定の高さよりも上に上がらないようにするためのストッパー」。

ヒュームフードの役目はガス封じ込め。
有害ガスから研究者を守ることにあります。
大学などでは学生さんが「作業しにくいから」という理由でサッシを全開にしたまま作業していることが少なくありません。
これでは法令に定められたヒュームフードの性能を確保できない上に、危険です。

そこで二つ目の考え方が生まれました。

当社は2つ目の考え方のストッパーを採用しています。

欧米でも2つ目がほとんどなんですが、日本ではなぜか1つ目が主流でした。
最近、流れは変わってきていますけれども。



写真は現行の「ロック機能付きストッパー」。
今、より使いやすい新しいストッパーを開発中です。