ラックなたたずまい《フリーからお金を生み出す》

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クリス・アンダーソン著「フリー(無料)から金を生み出す新戦略」(NHK出版)という書籍が書店に平積みされていいるのを発見。
「フリー」のキーワードに興味が誘われ、思わず手にとり買い求めました。

グーグルやヤフーといったインターネットサービスの企業は多くの無料サービスを提供しているのはご存知のこと。
検索機能はもちろんのこと、地図、オフィス系ソフトウェア、3DCG,フォトレタッチソフトなど。
もしも購入すれば数万円はする実用ソフトが無償で提供されています。

果たしてその仕組はどうなっているのか。

今後、ビジネスを続けていく上では製造業、サービス業の違いを問わず、大いに気になっている部分が「フリー」というものへの対応でした。
製品を「フリー」で提供し、しかも膨大な収益をあげている企業の存在は現代不思議に代表格でもありました。

アンダーソン著の「フリー......」は髭剃りの替刃を無償て配布することで成功した有名カミソリメーカーの事例などを引用。
過去から現在に至る「フリー」の歴史や、従来は取りあえげられることもなかった「お金の存在しない経済」を実例をあげながら説明しいます。

とりわけ報道や音楽、映像などの情報コンテンツは複製されやすく、むしろ「フリー」であることが当たりまえになりつつあるという主張はショッキングです。
アーティストやジャーナリストはこれまでのように商品としてCD作品や新聞記事を商品を販売するのではなく、その作品をフリーで配布することにより、それに関連付けられた顧客が興味を惹くであろう別の製品やサービス、活動などを販売することで利益を上げるのがこれらからの形だというのです。

偶然にも、23日から日経が有料のサービスを開始しました。
難波の駅前でも、サービスを告知する日経のチラシが配布されていましたが、果たしてフリーの時代に有償の新聞記事が通用するのか。


なお、「フリー.....」によると、ニューヨーク・タイムズの同様の有償サービスは2007年をもって休止したとのこと。

かなり注目したいニュースです。

ネットを流れる情報は「フリー(無料)が当たり前」という空気に負けたのかも知れません。