3月16日の数字:全面禁煙に「賛成」81%

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禁煙なんて簡単さ。
私はもう、百回ぐらいやっているよ。
と名言を残したのはマーク・トゥエインでした。

愛煙家にはどんどん、肩身の狭い世の中になっている。筆者の住まいの周りにはオフィスビルがたくさんあるが、その1階の玄関口の脇や荷下ろし場でたばこを吸っている人をよく見かける。おそらくオフィス内では禁煙となっているのだろう。雨の日に傘を差してまで一服している人を見ると、そこはかとなく哀愁を感じたりもする。

仕事柄、取材で多くの企業の社長室を訪問する。社長さんでタバコを吸っておられる方は見かけることはまずない。去年、今年と何十人もの社長さんにお会いしたが、タバコを吸っておられたのはお一人だけだ。やはり上場企業ともなると、社長が愛煙家というだけでイメージダウンになったりするのだろう。そういう時代なのだ。

そしてこのたび厚生労働省が「病院や飲食店、ホテル、駅、パチンコ店など多数の人が利用する場所は原則として全面禁煙にするように要請する通知を出した(日本経済新聞2010年3月8日付朝刊15面)」という。

この通達に賛成する人が、日経が実施した調査では81%となった。「注目すべきは、タバコを吸っている人からも40%が賛成に回ったことだ(前掲紙」」。そりゃ、そうでしょう。

今でこそ滅多にタバコは吸わないが、ヘビースモーカーだった時期もある。そんなときでも、例えば近鉄特急の喫煙車に乗るのはイヤだった。めちゃ煙がもくもくしていて、空気の悪いことが明らかにわかったから。

タバコを吸う人が意外に、健康フェチだったりもする。自分のリスクで自分がタバコを吸い、健康を損ねるのは納得できても、人のタバコの煙を吸わされて病気になるのは我慢できない。意外にそんな人が多いのかもしれない。

とりあえず、一番イヤだなと思うのは、歩きながらタバコを吸っている人だ。何より火が危ない、煙がくさい、灰だって飛ばし放題で、さらには吸い終えたタバコをどうするのかが、とても気になる。まあ灰を道に落として平気な神経をしているのから、たいていの人がタバコも道に捨てる。自分の家の前でも、同じことをするんだろうか。

という目もあることを、愛煙家の方にはぜひ知っていただきたい。