お米屋さんの顧客データベース

今日2週間ぶりの休日。積み残しの仕事がない訳ではないが、少しばかり気持ちにゆとりが持てて嬉しい。

さて、昨日の朝、感心したこと。

実家の親の代から数十年お世話になっている近所の「町のお米屋さん」。お米屋さんの方も2代目だ。子ども達も独立して後を継ぐ気配もないし、少し前には奥様まで亡くされた。
でも、彼(60代後半のはず)は元気、朝8時前から、「お米まだあるか~」と玄関のチャイムを鳴らす。ちょうど、今晩のお米ちょっと足りないなぁ~と思っていたところだ。見事なまでの顧客データの活用!

パソコンで管理しているとは、とても思えないが、顧客のコメの銘柄、キロ数とその消費日数、家族構成、生活パターンまで、全部記録&記憶されている。

我が家は、下の息子が高校(の部活や弁当)を卒業して下宿したので、10キロ単位から5キロ単位の購入に小口化した。その代わり、購入回数が少し増えた。私自身、前回いつ買ったか、何日で消費しているか、きっちり把握していなくても、彼は知っている。

私が、朝出勤前に持ってこないと、帰りは遅く閉店時間に間に合わないこともお見通し。で、朝8時前のチャイムになるわけだ。

これを、固定客のすべてに実践している。商売の原点はやっぱりこれだな。だから、スーパーで安いお米が目の前に並べてあっても、様々な通販のこだわり米があっても、私は(夫の実家から送ってくれるお米以外は)ずっとこのお店から購入する。

そんな彼のデータが一度狂ったことがある。
息子が下宿用にと、2キロほどコメを持ち帰ったときのことだ。いつもより早い周期でなくなったので、珍しくこちらから注文したら、しっかりと理由を訊かれた。多分、顧客データベースの備考欄に特記事項を追加されたことだろう。

今朝もこんなことを思いながら、「ちょうどよかった^ー^」と、代金をお払いした。